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試合後の記者会見を拒否した大坂なおみ選手

 テニスの大坂なおみ選手(23歳)が、試合後に予定されていた記者会見を拒否するという一件があった。その後うつ病が理由の一つだったことを、本人が明らかにした。

 「常にベストな答えをしようとすることがストレス」との発言もあった。なぜ「ベスト」なのか、「ベター」でいいではないかとも思うが、「ベスト」を本人が目指していたのはその通りなのだろう。

 記者会見は、対話とは全く懸け離れたものだ。警察の取り調べ、法廷の尋問、国会・議会での答弁と同様で、強いプレッシャー下で行われる。不快な質問も多いだろうし、誘導尋問も普通だ。テレビ放送では映像や発言の編集も行われる。

 会見するのは1人か、多くても2~3人。それを数十人の人間が集中的に質問する。通常の神経では耐え難い場合も多いはず。

 「謝罪会見」という言葉があるほどだから、会見は攻撃を受ける場であることも多い。少数の人間が集中攻撃されることに「面白さ」を感じる人間は多いから、記者会見は今後もなくなりそうもない。

 半面大坂選手は、自身の意見を表明することも多い。記者会見は苦手でも、自由に発言することは行われてきた。それはそれで、本人の主義として尊重される必要はある。会見を要求する側からすれば「自身で発信しているのだから、その点について聞きたい」という理屈も成り立つ。両者の緊張関係は続くだろう。本人の置かれた状況を踏まえた対応が求められる。

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