ワシントン・タイムズ・ジャパン
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梅雨もコロナもはっきりとせず不安が募る

 食品を買い求めに入ったスーパーの菓子コーナーで柏餅(かしわもち)が目立つ。そういえば「こどもの日」の5日は端午の節句だった。

 今では季節に関係なく、菓子やケーキなどの甘味があるのが当たり前になった。アイスクリームを年中食べられるというのは考えてみれば不思議なこと。

 植物はそうではない。先日、駅の線路沿いに薄緑のアジサイを見掛けた。アジサイを見ると梅雨のことがすぐに思い浮かぶので、花としては損している気がする。

 春夏秋冬、季節の雨にちなむ歌謡曲が少なからずある。季節ごとの雨が人の感情を揺さぶるからだろうか。だが、そんな中でも梅雨をテーマにした歌謡曲ばかりはほとんど思い浮かばない。梅雨はだらだらと続くので、情緒という点では歌詞にしにくいのかもしれない。

 そのためか、今年の梅雨入りはいつだろうかとふと気になってしまった。沖縄と奄美地方が梅雨入りしたと発表された。例年より早いという。気象庁によれば、関東甲信地方の梅雨入りは平年では6月7日ごろになる。「ごろ」というあいまいな表現である。

 これは梅雨入り梅雨明けの明確な基準がないためのようだ。はっきりしない梅雨のこともあるが、蔓延(まんえん)する新型コロナウイルス禍がいつ終息するか分からないという不安も付きまとう。梅雨明けならぬコロナ明けはいつになるのか。空が落ちるのを心配して「杞憂(きゆう)」の由来となった古代中国の杞の国の人々を笑えない。

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