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松山選手出身の松山市を再びスポーツ強国に

 ゴルフをしない気流子はそうでなかったが、同僚の一人は一昨日、男子ゴルフ、マスターズ・トーナメントの深夜のテレビ中継に釘(くぎ)付けで、松山英樹選手が優勝を決めた瞬間には、涙が出て仕方なかったそうだ。多くの人が同様の感激を味わったはず。

 松山選手は四国の愛媛県松山市生まれ。近所の人は「小さいころからゴルフしか頭にないような熱心な子で、朝5時に起きて1人で練習していた」という。中学2年生から高知県の明徳義塾中学のゴルフ部で技を磨き、高校時代に全国大会個人の部で優勝して頭角を現した。

 松山市といえば、俳人・歌人の正岡子規の出身地。子規はまた大変な野球好きで、米国から流入した野球を全国に紹介した人物として2002年、新世紀特別表彰で野球殿堂入りした。そのせいもあってか、愛媛県には野球の指導者が多く、戦前、戦後を通じ野球王国だった。

 甲子園の高校野球で、松山商など常連校が準決勝や決勝に残るのは当たり前で大いに盛り上がった。しかし最近は初戦で敗退することが多く、逆に弱小県の判を押された。

 また産業的にも、愛媛県は今治市の造船不況などが反映して苦戦が続いている。地域のスポーツ熱が高まれば、産業の活性化につながるとも言えそうだ。

 松山選手の栄冠で、当日は新聞の号外が松山市中心部の繁華街や駅頭に貼り出され、多くの市民が祝福した。スポーツ強国の夢をもう一度、というところだろう。

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