厳冬期の今、花を見ながら春を待つのも楽しい
今月5日は二十四節気の小寒で、20日の大寒を経て月をまたいで今年は124年ぶりに2日となる節分までが寒の内。昨日は少し暖かさがあってひと息ついたが、今は一年で最も寒いとされる厳寒期を過ごしているのである。
東北や北海道などから住み着いた人が、よく<東京の冬は寒い>とこぼすのを聞く。乾いた風はさらに冷たい。「人にいやがられる、刃物のような冬」(高村光太郎)なのだ。
この時期に散歩する楽しみは、近くの公園や花壇で咲くのを待つ花である。遠目に花穂を付けたネコヤナギに見えたのは三椏(みつまた)で、和紙の原料となる木。花穂に見えた裸木の枝に付いたつぼみが開いて、淡い黄色の花となるのはもうすぐ先だろう。
玄関や部屋で生けられる水仙は、一本筋の通った姿と清らかな香りが快い。武蔵野の霜柱の降りた花壇で、花が顔を出すのもこれから。
そして梅は、風雪に耐え、万花に先駆けて花を咲かせる、と言われる通りに、早くも紅梅、白梅が花盛りの日当たりのいい庭も見掛ける。散歩の足を止めると、辺りには邪気を寄せ付けない芳香が漂ってきて、春を待つ期待が大きく膨らむのである。
きょう26日は映画にもなった「たそがれ清兵衛」の作家、藤沢周平さんが平成9(1997)年に69歳で世を去った命日「寒梅忌」である。呼び名は、風雪の季節に凛(りん)として花を咲かせる梅に、市井の人々や下級武士の生きざまに心を寄せた作風を重ねたのだろう。
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