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スポーツから得た教訓は「倦まず弛まず」だ

 スポーツとメンタルは切っても切り離せない関係だが、特に大一番と言われる試合はそうだ。新型コロナウイルス禍の中、無観客で行われた全日本卓球男子シングルスの決勝、及川瑞基選手(木下グループ)と森薗政崇選手(BOBSON)との一戦は、及川選手の大逆転劇だった。

 及川選手はゲームカウント1-3で後がなくなり攻めに転じた。第5ゲームを取り、第6ゲームではマッチポイントを握られたが12-10で奪うと、最終第7ゲームは11-4と圧倒した。逆に森薗選手は勝ちが見えたところから守りに入ってしまった。

 一方、大相撲初場所で優勝した前頭筆頭の大栄翔関は、上位陣に気押されず、鋭い突き、押しの相撲が最後まで変わらなかった。「大栄翔 迷いなく前へ」(小紙23日付)出続けた。

 終盤12日目には格下の明生関に土俵際まで押し込まれたが、とっさの突き落としで勝ち星を拾った。15日間、完勝する力士はどこにもいない。大栄翔関は運も味方に引き入れた。

 人生の教訓として見れば「倦(う)まず弛(たゆ)まず」ということになろうか。情報に振り回されず、最後まで気を強く持つこと。さらに「細心かつ大胆」「臨機応変」。スポーツ観戦の楽しさは、そこに人情の機微を探し出すことだろう。

 長引くコロナ対策も、重圧に押しつぶされず、自己の立場を把握し納得する予防策を守ることだ。感染者数が高止まりしている今も大変だが、ワクチン接種が始まっても気は許せない。

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