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詐欺事件頻発、コロナ禍での心の在り方に注意

 アイスキャンディー「ガリガリ君」の当たり棒を偽造してキャンペーンに応募し、景品の人気アニメ「ポケットモンスター」のカードをだまし取ろうとしたとして、43歳の会社員の男が詐欺未遂容疑で逮捕された。プレミア景品への執着で素人離れした刻印の技術を悪用したものだが、「他のことに頭を使えよ」と言いたくなる。

 新型コロナウイルス禍が長引き、昨年は笑えない詐欺事件が頻発した。中でも、コロナ対策で国が支給する持続化給付金をめぐっては、先月下旬までに279人が詐欺容疑などで摘発された。

 立件総額は約2億1200万円に上る。税理士や経営コンサルタント、新聞社元社員などのサラリーマン、主婦、学生らも摘発された。100万円のネコババがどんな犯罪か、理解可能な人が大半だろう。

 分別盛りの人でも異常な環境が続き、いびつな思考に陥って周りが見えなくなってしまった? この期間、コロナへの警戒が第一だが、逼迫(ひっぱく)感や自己防衛の思いが過ぎて悪の誘惑にコロリでは人生を棒に振ってしまう。

 コロナ禍とは直接関係ないが、国際コミュニオン学会名誉会長の鈴木秀子さんが月刊誌「致知」2月号で、例えを出して戒める。

 「癇癪持ちは、方向を間違えなければ正義に向かっていく力にもなり得ます」「私たちの中にあるこのようなプラスとマイナス。いかに二つのバランスを取ることができるのか」と説いている。コロナ禍での心の在り方に注意したい。

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