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デジタル化の折「御書印」は本好きには嬉しい

 古書店回りをしていると、本に著者のサインや、元の所有者の読み始めた日と読了した日などを記載してあるものを見掛ける。中には書き込みではなく、蔵書印が押されたものもある。

 蔵書印があっても、ほとんど読んだ跡がない真っさらな本もある。読書のためではなく、単に本の収集のために購入したのだろう。この蔵書印には美術的な工夫が凝らされているものもあって面白い。

 古書店に並んでいる本は、元の所有者が何らかの事情で手放したもの。古本には、そうしたヒストリーのようなものが感じられて興味深い。もっとも、蔵書印のある本も今ではあまり見掛けない。

 最近は、新型コロナウイルス禍の影響や書類などの簡略化のために、印鑑を押すことをやめ、電子決済などに移行しつつある。認印などを日常生活で使っていた世代にとっては、寂しい気もする。

 印鑑はアナログだが、そのアナログなところが人気になっている分野がある。神社仏閣を巡った時にもらう御朱印だ。その鉄道版として、第三セクター鉄道等協議会に所属する40社が「鉄印帳」を始めて鉄道ファンに人気になっている。

 そのような御朱印ブームに、最近は書店も加わっているようだ。書店を巡って「御書印」を押してもらうプロジェクトで、「御書印プロジェクト」のホームページによれば、今年の3月1日に始まり、11月9日現在、全国で参加書店211店になっている。本好きには嬉(うれ)しい話だ。

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