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コロナへの心理的な抵抗感が解消されつつある

 トランプ米大統領の新型コロナウイルス感染が公表された時、日本のテレビの報道・情報番組で、女性タレントが「コロナは誰でもかかる普通の病気になったんですね」とコメントしていた。

 家族が差別されたり、居住地周辺で嫌がらせを受けたりする可能性がコロナへの恐怖を増幅させてきた。しかし今やコロナは普通の病気であり、人々は心理的圧迫感を免れるようになったのではないか、という気の利いた指摘だ。

 「Go To」キャンペーンも相まって9月後半に行楽地に出掛ける人が一挙に増えた。コロナ感染の客観的状況はさほど変わってないのに、どっと繰り出すのは、この病気に対する心理的な抵抗感が解消されつつある証しでもある。

 新規の感染症の対処法では不安の解消が重要だと言われる。NHKの討論番組では「感染経路が分からない場合もある。結局、自分なりに心して予防することだ」と言う専門家がいた。人々の間に、こうした見解が受け入れられる心の余裕ができてきたとみられる。節度ある生活を心掛けたい。

 一方、子供の世界の心配事は小さくない。感染拡大に伴う学校の臨時休校などの影響は意外に大きいという。

 大津市で2011年、いじめを苦に自殺した中学2年男子の父親が、通信社の取材に対して「子供たちのストレスが高まっている。はけ口として弱い子供がいじめを受ける恐れがある」と懸念している。家庭や教員らの十分な指導が必要だ。

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