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「小規模分散型旅行」は近所の名所・旧跡めぐりを

 毎日、暑いとばかり思っていたのに、いつの間にか朝夕の肌寒さに鳥肌が立つほど。台風12号が去った後は、風も雨もことさら冷たく感じる。

 10月1日から「Go To トラベル」に東京発着分が追加されることに対して、有識者による新型コロナウイルス感染症対策分科会が政府に「小規模分散型旅行」を国民に呼び掛けるように提言したことが、昨日付小紙で報道された。

 コロナ禍の今、どうしても対策として「小規模分散型旅行」が求められるのは仕方がないだろう。かつては旅行というと、遠くへ行くことだけがイメージされ、旅立ちの前には二度と会うことができないかもしれないので、水杯を交わして別れを惜しんだ時代がある。

 それを思えば、隔世の感がある。ところで、なぜ人間は旅行を好むかというと、食料を得やすい農業などが定着する以前の狩猟採集時代に獲物を求めて各地を移動したからという説がある。移動しないと飢えてしまうからだ。

 現代はこうした心配はないが、ステイホームで家にこもってばかりいると、確かにどこかへ行きたくなる衝動に駆られる。とはいえ、考えてみれば遠くへ行くことだけが旅ではない。近場でも、自分の知らない場所ならば旅と言っていいだろう。

 身近な場所について、われわれは案外知らないことが多い。近所に名所・旧跡や観光地があるのを知って驚くことがある。この際、散歩の足を少しばかり延ばしてみるのもいいのでは。

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