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カメラマンも魅了、千川上流に生息するカワセミ

 東京の三鷹市内を仙川が流れている。川沿いの道は街の人たちのよい散歩道で、公園が点在している。「みたか散策マップ」(NPO法人みたか都市観光協会)によると、仙川公園と天神山遺跡との間が「勝淵神社コース」となっている。

 同神社脇の勝渕橋から上流にはカワセミが生息していて、アマチュアカメラマンたちの撮影ポイントになっている。望遠レンズ付きのカメラを持った女性もいた。

 狙いを定めた相手が下流へ飛べば、その後を追って駆けて行く。岩に止まったところで撮影しようとすると、すぐに飛び立ってしまう。またその後を追う。カワセミは川の上を行き来するだけで、遠くへは去って行かない。

 川沿いの道を歩いて行くと、この日は6羽見かけた。つがいになっているらしく、2羽が近くにいて、他とは離れている。ところでカワセミの名を世に知らしめたのは、自然写真家、嶋田忠さんの写真集『カワセミ 清流に翔ぶ』(1979年)だった。

 刊行とともに空前のカワセミブームが起こり、翌年には太陽賞と日本写真協会新人賞を受賞。日本鳥類学会からも特別表彰された。動きの瞬間を捉えるには、生活、環境、生態、行動を熟知しなければならない。

 嶋田さんは10年をかけたが、「日本一シャッターを切らない写真家」と自称した。彼らがあらゆる神秘を嶋田さんに開示するまで、身を潜めて観察に時を費やした。その美しさは芸術作品そのものだ。

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