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コロナ禍で自粛中の文化芸術活動も、工夫次第で困難を越えていける

 新型コロナウイルス対策のために、組織の大小を問わず、新しい生活形態への転換が求められている。俳句結社の「沖」は、今年10月に創刊50周年記念大会を予定していたが、延期を決定した。

 主宰の能村研三さんは「沖」6月号で、緊急事態宣言以降の生活の変化を報告している。それまでは理事長を務める俳人協会へ通勤していたが自粛で中止。句会やカルチャー教室はじめ公用の外出はすべて無しに。

 「三月からの沖の例会は全て通信による紙上句会へと切り替わった。これを世話する幹事の人たちのご苦労は大変なものであるが、通常句会の参加者数をはるかに超え、いかに多くの沖人が俳句に渇望されていたかが判って嬉しくなった」と記す。

 7月号では、徳川家康の遺訓「不自由を常と思えば不足なし」を思い起こし、胸に刻んで有事に向かおうとする。これまでの型にとらわれず、その型を打ち破っていけば、新しい知恵と勇気が出てくるものであるという。

 5月号では自粛中の文化芸術に触れ、美術は「オンライン美術館」で専門学芸員の解説付きで観て、観客のいないびわ湖ホール(大津市)で演奏されたワーグナーの「神々の黄昏」を動画の配信で観たと記す。

 これには36万件のアクセスがあり、日本オペラ史上の記録的な出来事だと述べる。世界保健機関(WHO)の専門家委員会は持続的な対応の実施を訴えているが、工夫次第で困難を越えていけるのだ。

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