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北アルプスの鹿島槍と五竜岳を主題にして、その四季を撮影

 山岳写真家の菊池哲男さんが、写真集『鹿島槍五竜岳』(山と渓谷社)の出版と併せて、写真展「天と地の間に」を東京のニコンプラザ新宿(新宿区西新宿1の6の1 新宿エルタワー28階)で開催中だ。

 タイトルは山の世界を意味しているが、菊池さんがこの言葉に出会ったのは学生時代。ヨーロッパ・アルプスの登山と撮影に出掛け、滞在したフランス・シャモニーの街で偶然、映画「天と地の間に」を観(み)た。

 山岳ガイド、ガストン・レビュファが同名の著書を映画化したドキュメンタリーで、自ら主演を務め、1961年に第10回国際山岳探検映画祭でグランプリを受賞。菊池さんが写真家になろうとしたきっかけの映画だ。

 写真展は、北アルプスの鹿島槍と五竜岳を主題にして、その四季を撮影。左側に鹿島槍、右側に五竜岳を配して、1月に朝焼けの光が差し込み始めた情景を捉えた作品は荘厳で厳粛だ。

 菊池さんは鹿島槍を美女に、五竜岳を男性に例え、両者ともドレスアップした姿で表現したという。「雪煙舞う厳冬の八方尾根」「新緑と残雪のシンフォニー」「コバイケイソウ咲く種池平」など見飽きることがない。

 昨年1年間、50回通って撮影。山を知り尽くした菊池さんだけに、大自然の呼吸が伝わるような、ほれぼれする作品が並ぶ。山を知らない人も、登ったことがある人も、その良さが分かるように制作したという。風景を眺めることは登山の最大の喜びだ。20日まで。

(サムネイル画像:Wikipediaより)

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