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いったいどこに、日中関係が改善されていると言える事実があるのか

 中国・武漢コロナウイルス禍や令和2年7月豪雨被害への対応に日本が追われる中、世界中が香港国家安全維持法施行を非難するのも構わず、中国の暴走が続いている。日本への直(じか)の問題は連日、沖縄県・尖閣諸島周辺で領海侵入などを繰り返す中国海警船の狼藉(ろうぜき)である。

 本紙はこの問題を「侵略の危機」として連日、「国境警報」として事態を伝え警鐘を鳴らしている。尖閣周辺の接続水域で中国海警船が確認されるのは13日で連続91日に。6月17日以降は過去最長記録を更新し続けている異常事態なのである。

 領海侵入も頻繁に繰り返され、今月4日未明からの海警船2隻の侵入時間は約39時間に及んだ。1回の侵入時間としては2012年9月の尖閣国有化以降で最長である。

 しかも5月8日、そして9日から10日にかけての領海侵入では、与那国島の漁船を追い掛け回した上に、中国外務省は「日本漁船が中国領海内で違法な操業をしたため、海域から出るよう求めた」と居直る始末なのだ。

 いったいどこに、日中関係が改善されていると言える事実があるのか。自民党(外交部会)が香港国家安全維持法の非難決議の中で、習近平国家主席の国賓来日の「中止要請」を明記し、政府に申し入れたのは妥当なこと。

 度重なる中国の狼藉に、厳重に抗議する政府メッセージの発出は不可欠だ。親中派議員も中国の友人に「習氏の国賓来日に有益でない行為は慎むべき」ぐらいの苦言は言わないと。

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