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尹東柱、愛国心とキリスト教信仰を土台に終末を予知した「預言の詩人」

 尹東柱(ユンドンジュ)は没後に1冊の詩集が出されただけの朝鮮詩人だが、それを論じた著作は膨大な数に上る大きな存在。没後50年目の1995年には、学んだ同志社大学のキャンパス内に詩碑が建立された。

 「尹東柱を眺める3カ国の違う見解」(小紙6月25日付)によると、彼の詩碑は韓国と中国にもあり、故郷の中国吉林省延辺朝鮮族自治州(旧満州の間島)を訪ねた筆者、李昇夏中央大教授は、龍井の生家前で碑を見つけた。

 「中国朝鮮族愛国詩人・尹東柱生家」とあり、中国は彼を「朝鮮族、つまり中国人と規定している」と解説する。いずれの国でも愛誦されたのは「序詩」で、同志社大の詩碑にも刻まれた。

 「死ぬ日まで 天を仰ぎ/一点の恥ずることなきを、/葉あいを 縫いそよぐ風にも/わたしは 心痛めた……」。愛国心とキリスト教信仰を土台に詩を書き、終末を予知した「預言の詩人」とも言われる。

 同志社大での詩碑建立後に出版された『星うたう詩人』(尹東柱詩碑建立委員会編、三五館)によると、北朝鮮でも同様に評価されていることが分かる。パク・チョンシク氏の論文「『空と風と星と詩』の美学」(統一文学第8号、91年)がそれだ。

 「民族に、未来に対する展望を抱かせようと、暗い天の下に『花の様に咲き出る血』を静かに流して逝った祖国の息子、純節の詩人」として文学史に記録する。故郷は村の皆がキリスト教信者だったと妹・尹恵媛(ユンヘウォン)が語っている。

(サムネイル画像:Wikipedia-Ffggss – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=91969131による)

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