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梅雨のこの時期になると、作家 太宰治の桜桃忌が営まれる

 梅雨のこの時期になると、作家の太宰治の桜桃忌(19日)が、東京・三鷹市下連雀の禅林寺で営まれ、全国からファンが訪れる。桜桃忌と名付けたのは、同郷の作家・今官一。

 桜桃忌が19日になったのは、玉川上水に入水自殺した太宰の遺体が発見された日で、奇(く)しくも太宰の誕生日であったことがある。20日付読売新聞の記事には、今年は新型コロナウイルスの影響で「例年に比べ訪れる人は少なかった」とある。緊急事態宣言が解除され、行動自粛要請も緩和されたが、本格的な活動再開はまだこれからということがある。

 人々が桜桃忌に集うのは、それだけ太宰文学ファンが多いということ。お笑いタレントで、芥川賞を受賞した又吉直樹さんのイチオシの愛読書であることも大きい。

 三島由紀夫が太宰を訪ねて面と向かって「僕は太宰さんの文学がきらいなんです」と言ったエピソードがある。それに対し、太宰が「それでも来てくれたんだから好きなんだろう」という意味の言葉を返したことも有名。

 江戸時代、玉川上水は飲み水に使われていたので、ゴミなどが不法投棄されないように見張りのための番小屋があったという。気流子は一時、その玉川上水のそばに建てられたアパートに住んでいたことがある。

 普段は木々に覆われ流れがあまり見えないが、春には桜が一斉に開花したことを覚えている。このほど太宰の孫が芥川賞の候補に挙げられたことを知り、感慨深いものがある。

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