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東京一極集中の流れは、コロナ禍でも変わらず

 東京一極集中の流れは、新型コロナウイルス感染拡大の渦中にあっても変わらないようだ。東京都の発表によると、都内の5月1日時点の人口は推計で1400万2973人だった。4月より約2万人増加で過去最高という。

 進学や就職で人口が流入する時期であり、当然とは言える。しかし、国が東京一極集中是正の旗を振っているのに、その効果がほとんど見られないのはどうしたことか。

 地方の人口減の大きな原因の一つは、若い女性が東京の大学などに進学し、そのまま東京で就職するため、出産適齢期の女性が少なくなったことである。東京に出てそこで結婚した女性が子供を産んでくれればいいのだが、東京は出生率が全国最低だ。

 地方の方が出生率が高いのは、一つは子育ての環境が整っているためだ。しかし、それ以上に東京と地方では、そもそも価値の置きどころが違うように思われる。自然が豊かで地域コミュニティーがあるところでは、結婚し子孫を残すという人間の最も基本的な営みを基礎にした人生に自然と向いていくのではないか。

 新型コロナの地方での収束はほぼ見えてきた。地方には通勤ラッシュなどもなく、基本的な注意事項を守っていれば感染は免れる。医療提供体制にばらつきはあっても感染症に対してはより安全な環境にある。

 そういう面での地方の良さに気付いている人も少なくないだろう。コロナ後の日本について考える小さくない要素だと思う。

(サムネイル画像:Jason GohによるPixabayからの画像)

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