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オンライン診療 コロナ後の「新しい生活様式」の有力候補

 病院に足を運ばなくても、パソコンやタブレット、スマートフォンを通じて医師の診察を受けられる「オンライン診療」。政府が初診でも可能にする措置を取ったことで、これを導入する医療機関が急増している。

 政府の5月半ばの公表によると、4月24日時点で約1万1000カ所の医療機関がこれに対応。新型コロナウイルスの院内感染が相次いだため、特に小児科の外来患者が激減した病院が多く、活路を求める開業医も出ている。

 4年前にオンライン診療を取り入れた都下のある小児科医の報告によると、夜間の子供の突然の発熱などにもそれなりに対応できることが分かった。もともと子供は病院に行きたがらないから、オンラインでの診療は親御さんには心強かろう。

 少子化で、小児科医は東京に偏在し、大都市を離れれば大幅に減っている。地方への移住が躊躇(ちゅうちょ)される理由の一つに医療機関の不足がある。自治体などが主導し、このシステムを取り入れ、地方活性化につなげられないか。

 その活用対象は小児だけではない。今、糖尿病などの生活習慣病患者が循環器系疾患を引き起こしているが、自覚症状がないため、放置したまま通院から離脱する人が多くいる。

 治療の継続をサポートするのに活用し、ひいては医療費の抑制に誘導できないか……。対面診療の重要性は変わらないが、それにプラスしたオンライン診療は、コロナ後の「新しい生活様式」の有力候補だ。

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