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欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会は…

 欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会は昨年9月に「欧州の未来に重要な記憶」を採決した。これは1939年の独ソ不可侵条約を第2次世界大戦を引き起こすことになった事件として位置付けたもの。

 小紙「独ソ不可侵条約めぐり論争」(5日付)によると、ロシアのプーチン大統領はこの採決に対して「第2次大戦をナチスから共産主義のせいに変えようとしている」と批判した。

 一方、ポーランドのモラウィエツキ首相は、これによってヒトラーは「失敗を恐れることなく諸国を制圧し」、全ヨーロッパのユダヤ人を収容して「ホロコーストの準備をすることができた」と反論した。

 ナチスと共産主義を国際機関が同等の倫理基準で批判したことで注目された。特に東欧諸国の人々にとっては、ドイツ軍の侵攻によって苦しめられ、次には共産化の悲劇を体験したわけで、支持した人が多かった。

 昨年8月、ジャーナリスト、サーシャ・バッチャーニさんによる『月下の犯罪』(講談社)が出版されたが、まさしくこのテーマを家族史のドキュメンタリーとして描いた作品。作者はハンガリーの貴族の末裔(まつえい)だ。

 祖父は軍人でドイツ軍と共に戦ったが、終戦直前にロシア軍に捕まり、投獄されて西シベリアに送られた。作者はその足跡を訪ねてロシアに調査に行くが、ロシアでは共産党の支配について分析して過ちを認め、罪を認識することが未(いま)だにできていない現実を体験する。

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