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天皇陛下の即位を披露する皇居から赤坂御所…

 天皇陛下の即位を披露する皇居から赤坂御所までの約4・6キロ、時間にして30分ほどのパレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」が滞りなく行われたのは何よりであった。オープンカー上の天皇、皇后両陛下は、沿道に幾重もの人垣をつくり、日の丸の小旗を振って祝福の歓声を上げる人々に手を振られ、にこやかな笑顔で応えられた。

 雲ひとつない秋晴れに恵まれた10日の東京は8月18日以来、日曜日としては12週間ぶりに雨の降らない一日に。一方、「即位礼正殿の儀」が行われた10月22日は朝から雨だった。

 それが儀式直前に雨がやみ虹が出る現象が起きたことは、令和のスタートが天から祝福されたことを象徴するようである。儀式で「国民に寄り添う」とお言葉を述べられた陛下は、9日の「国民祭典」でも台風被災者を気遣われるあいさつをされた。

 気流子も陛下に強い印象を持つのは、その気遣いである。陛下は皇太子時代の1992年、セビリア万博開催でスペインを訪問された。特派員だった当時、万博会場に二つ設定されたカメラマンブース前で陛下にレンズを向けた。

 ところが、陛下が顔を向けられたのは一方のブースで、こちらには気付かれなかった。ブースから出た不満の声を聞かれたのか、通り過ぎられた陛下は少し戻られてこちらのブースにもにこやかに笑顔を向けられた。

 ブースの記者らはすっかり陛下ファンになった。こうした気遣いをされる陛下は、国民に身近な存在なのである。

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