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このごろ、雨模様の日にはやや気温が下がり…

 このごろ、雨模様の日にはやや気温が下がり、蒸し暑さは変わらないが、少し過ごしやすくなっている。気温が乱高下するので、カゼを引いている人も少なくない。

 作家の三島由紀夫の『戦後日記』(中公文庫オリジナル版)は、昭和23(1948)年6月から始まるが、当時はまだ専業作家ではなく、大蔵省に若手の官僚として勤めていた。11日の日記には、暑かったので婦人雑誌記者と昼休みに銀座の店にアイスクリームを食べに行った記述がある。

 まだ戦後の混乱した時期だったと思われるが、既にアイスクリームを食べる余裕があったらしい。なお、記述には「昨年の夏は一日も欠かさず、毎日一つ以上アイスクリームをたべていたものである」とあって、もっと驚かされる。

 三島が甘党であったかどうかは別として、さすがに毎日1個以上食べるというのは、時代背景を考えても少し違和感がある。もちろん、日記形式のエッセーを再編集したものだから、そのまま事実と受け止めていいのかどうかは迷う。

 きょうから9月。もちろん夏は暑いので、アイスクリームを食べたいと思う。ただ夏に食べると、身体の中から冷えた感じがするのだが、しばらくすると、また暑さが戻ってくる。

 日本人で初めてアイスクリームを食べたのは、幕末の遣米使節団と言われているが、さぞかし驚いただろう。まだ残暑の気配があるが、もうしばらくすると、過ごしやすい秋になる。

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