今年から芥川賞・直木賞の選考会場が禁煙に…
今年から芥川賞・直木賞の選考会場が禁煙になったとの新聞報道があった。会場は東京・築地の高級料亭。選考委員は両賞合計18人。関係者を含めても多人数ではないが、「文士=タバコ」のイメージが強いのも確かだ。
禁煙の理由は、世間の動きに合わせたものとのこと。もともと物書きは「世間に合わせない」が普通だから、反対も多かっただろうと思ったが、実際はそうでもなかったようだ。
作家を含む文壇関係者は、世間一般に比べれば喫煙率は高いように思える。「タバコなしでは原稿は書けない」という声は多かった。パソコンで書くのが普通となった21世紀も事情は変わらないと思っていたが、案外そうでもなかったのか。
文壇バーで酒を飲むのは当然だが、「酒+タバコ」の組み合わせは普通だった。戦後の一時期、ヒロポン(覚醒剤)を打ちながら原稿を書いたと告白する作家もいた。
「健康に気を使うことは文士らしくない」という美意識がそこにはあった。文士という存在を特別なものと考える習慣がその背景にはあったに違いない。文士という自称も、武士との対比で使われたものだ。作家は武士ではないが、「士」という自覚がそこにはあった。
廃刀令(1876年)以来武士はいなくなった。武士から1世紀ほど遅れて、文士も消えていく。喫煙自体が禁止されたわけではないが、文士という社会的集団(スタイル)が消えていく流れは不可逆的なもののようだ。
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