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新型コロナ ずさん防護で流出か

中国・武漢CDC コウモリなどからウイルス2000種採取

 中国国営メディアは昨年末まで、これらのウイルス研究を取り上げ、武漢CDCの除染・病原媒介生物予防管理局で研究を主導してきた田俊華氏を英雄として伝えてきた。「武漢晩報」は2017年5月、田氏が2012年以降、研究のために数千匹のコウモリを捕獲したと報じていた。

12年から数千匹捕獲

 また、昨年12月にインターネットに投稿された動画では、田氏が、湖北省の洞窟で捕獲したコウモリからサンプルを採取し、ガラス容器に保管する様子が映し出されている。

ビル・ガーツ

ビル・ガーツ氏

 7分間の動画で田氏は、中国が世界のウイルス研究を「リードしてきた」と主張、この12年間で2000種以上のウイルスを発見したことを誇示している。

 ところが、これらの研究の成果は公表されていない。下院外交委員会のマコール共和党筆頭委員は、「人類史上最悪の隠蔽(いんぺい)」と指摘、新型コロナ感染拡大をめぐる中国の責任を追及した。

 中国国営メディアによると、田氏は洞窟内で防護服を着用せずに採取を行い、コウモリの尿に接触、感染の可能性があることから14日間、自主的に隔離したことがあるという。14日は、新型コロナで推奨されている隔離期間と同じだ。

 田氏は、武漢ウイルスとその影響に関する少なくとも2本の論文を共同で執筆しているが、新型コロナの感染拡大後、武漢CDCのサイトには、田氏の名前も、論文も掲載されていない。

 ラトガース大学の微生物学教授リチャード・エブライト氏によると、新型コロナは、13年に武漢ウイルス研究所で発見され、武漢CDCで研究されていたコウモリウイルスに酷似している。同氏は新型コロナの感染拡大まで、中国のコロナウイルス研究のほとんどは「貧弱な防護策しか講じられない」バイオセーフティーレベル(BSL)2で行われていたと指摘。「感染力を持つウイルスの採取、培養、分離、動物感染は、BSL2では非常に危険であり、従業員が感染する可能性がある」と研究所からのウイルス流出の可能性を指摘した。

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