ワシントン・タイムズ・ジャパン

福祉用けん玉で夢が叶うか?

福祉用けん玉

右が福祉用けん玉

 この3月に福祉用けん玉が山形工房より発売された。玉は競技用けん玉と同じ大きさであるが、玉を乗せる皿が大きめに作られている(写真:右側が福祉用けん玉)。そのため、球を皿に乗せやすくなっている。
 実際にけん玉をした経験がない方には少し分かりにくい話になるかもしれないが、やっと大皿に玉が乗るレベルの方に試してもらったところ、当然ながら非常に成功率が上がった。
 けん玉の代表的な技の一つに「もしかめ」という技がある。これは童謡の「うさぎとかめ」を歌いながら、大皿と中皿に交互に玉を乗せることを繰り返す技で、毎年けん玉のもしかめ大会では8時間の記録を出す人が複数名出ている。高齢者の方でも、もしかめはとても馴染みのある技で、誰もがけん玉を始めると挑戦する技の一つでもある。
 もしかめが数回しか続かない人に福祉用けん玉を使ってもらったところ、数十回も続けることができた。「もしかめができるようになりたい!」という夢を抱いてけん玉を始めた人にとっては、夢が叶う福祉用けん玉になると思われる。

 けん玉は一人でもできるが、一人でやり続けることができるか?となるとそうではなく、一緒にする人との交流があってこそ、継続することができる。けん玉ができない人のための福祉用けん玉ではなく、福祉用けん玉だからできることをさらに見つけていけば、競技用ではない福祉用けん玉の価値はさらに高くなるのではないか。
 もしかめをする場合、それまで何回続けられるかを目標にしていたものが、福祉用けん玉の場合、玉を落とすことが少なくなるので、目標の立て方が続けられる回数ではなく、時間とか回数に置き換えられる。毎日行う運動としての指標が違ってくるだろう。

 けん玉を継続して、毎日続ける人は少ない。しかし、福祉の場面では、けん玉がきっかけで、何かに挑戦してみようと、立ち止まっていた人が歩き出すきっかけになることは、少なくないのではないか。
 けん玉は、世代間交流や、コミュニティのツールとして活用されてきている。今まで、「けん玉は難しくてできないよ」と言っていた方々が、福祉用けん玉に出会うことで、できるかもしれないと思える人が増えることは間違いないだろう。

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