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「子供の性格のせい」にしない

 2018年度から新しく教科になる道徳では、すべての教科書が「いじめ」に関する題材を取り上げている。もともと道徳を教科化するという方針も、大津市で起きた男子中学生のいじめ自殺事件がきっかけだった。

 筆者の子供が通う学校でも、一人の男の子に対するいじめが起こり、クラスに広がり掛けたが、教師が気付いて解決したことがあった。いずれにしても、教師と親にとって、いじめを防ぐために子供にどう接するかが問題だ。

 以前、次のような講演を聞く機会があった。ソーシャルスキルトレーニング、つまり社会性を身に付ける教育を取り入れて子供たちの人格を育て、いじめを防ぐという内容だった。

 講師の大学教授の話で印象的だったのは、「ソーシャルスキルでは性格のせいにしない」ということ。例えば、クラスにちょっと乱暴の子がいる。教師は「お友達には優しくしなさい」と注意するが言うことを聞かない。そうすると教師は「あの子はわがままでどうしようもない」と諦めてしまう。むりやりにでも言うことを聞かせる場合もある。しかしそういう態度で接していると、その子はますます乱暴になってしまう。

 そんな時は、「『優しくする』ということが分からないからできない」と考える。そのため状況に応じて、「朝、下駄箱の所で待っていて、『ごめんね』と言ってみよう」と具体的に教えるのだという。

 また、乱暴やわがままというネガティブな性格も、「活発」「自分をきちんと主張できる」とポジティブに捉えて、良い面として伸ばすように心掛ける。

 教師も親も、時には子供を厳しく叱らなければならないこともある。そして具体的で分かりやすい方法を教えることが大切だというわけである。(誠)

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