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証人喚問ではあまり粋がらないこと

 世間では質問した議員に逆捩じ(さかさねじ)を食わした証人の方を高く評価しがちだが、大体は間違いである。

 証人に質問する議員の方には何のペナルティも用意されていないが、証人喚問で100条委員会に出頭した証人の方には大変なペナルティが待っていることが多い。
慎重な証人は言葉を選び、どこからも突っ込まれないような物言いに終始するのだが、自分に過剰な自信を持っている人はつい興奮して言わなくてもいいことまで言ってしまうようなことがある。

 その辣腕ぶりで定評のあった浜渦元副知事などは、自分に自信を持ち過ぎのタイプに属していたようだ。

 質問した議員を瞬時黙らせるくらいの迫力を示したようだが、さてそれが吉と出るか凶と出るか。

 役人が勝手に覚書を作成した、自分は何も知らない、などと断言していたが、ご自分が副知事で役人の一人であった、という認識が浜渦氏にはそもそもなかったということだろう。

 石原都知事の信任が厚いことをいいことに都庁に君臨していたと評される浜渦氏だから、部長級の職員は皆役人で、自分は役人ではなく政治家の一人だとでも思っていたのだろうか。

 浜渦氏から勝手なことをした役人呼ばわりをされた方々が100条委員会に証人として出頭されるようである。
浜渦氏の証言が正しいのか、それとも新たに証人として100条委員会に出頭した当時の部長級職員の証言が正しいのか、という問題になる。

 忘れた、と言えば特に問題とはならないことでも、ことさらに真実と異なることを供述すれば何らかの責任を問われることになる。

 責任を問うか問わないかを決めるのは、100条委員会の委員、質問した議員の方である。ぎゃふんと言わしたつもりが、実は墓穴を掘っていた、ということにもなりかねない。

 証人を興奮させて、あることないことを証言させる、というのは、一つの証人尋問のテクニックである。

 ひょっとしたら上手いこと乗せられたのかも知れないな、と思っておられることだ。


「早川忠孝の一念発起・日々新たなり  通称早川学校」ブログより転載
http://ameblo.jp/gusya-h/

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