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「駆けつけ警護反対派、実は保守派なのでは?」

 駆けつけ警護の付与が閣議決定された。これにより南スーダン・ジュバで平和維持活動のために展開する自衛隊にも駆けつけ警護が可能になる。結論から言えばより自衛隊の平和維持活動に幅が広がり、世界から求められる自衛隊の役割を全うできる可能性が高まったことになる。

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 駆けつけ警護は20日から現地へ出発する予定の陸上自衛隊第9師団を中心とした部隊に付与される。実際の新任務は12月12日からで、武装勢力から宿営地を守る「共同防護」も認めることになった。これは非常に大きなことで、国連職員などの保護や救助も可能になり、自衛隊の国際社会での立ち位置もまた変わってくるのではないだろうか。日本という国家の役割も変化していくことが考えられる。

 また、政府は「新任務付与に関する考え方」を発表。これは駆けつけ警護の運営方針のことで、「極めて限定的な場面で、応急的かつ一時的な措置として、能力の範囲内で行う」と定めており、活動範囲についても「ジュバ及びその周辺地域」に限定されている。平和安全法制での集団的自衛権行使と同様、そのオペレーションはかなり限定的であり、自衛隊の危険など、自称平和主義者が心配するようなことは十分に考慮されているといえる。

 駆けつけ警護には多くの論争が繰り広げられた。「自衛隊員の命の危険」や「憲法違反」を主張していて、デモ活動が繰り広げられているが、果たしてそれは真に国際平和を願う者の行動なのだろうか。自衛隊が警護対象者の近くにいるにもかかわらず、攻撃を受けても何もしない」という指摘は国際社会でも話題になったことがある。世界に「日本はその程度の民族なのか」と思われても仕方ない。世論や政治の指導力で変えることができる民主主義だからこそ、憲法や集団的自衛権すら認めない今までの日本社会の世論は低レベルだと言われるのだ。また、今回の閣議決定をなされても「外国の軍隊を守ることはない」と明記されていることから、他国軍に対して防衛活動を行うことはない。不十分と言わざる得ない内容だが、安倍政権に変わってから誰も手をつけなかった駆けつけ警護などの施策に、国際貢献のために実行することができている。素直に評価するべきではないだろうか。

 ところで駆けつけ警護や集団的自衛権に反対する人々はどのような思想を持っているのだろうか?保守やリベラルといった政治的イデオロギーなどを現代の日本人は持ち合わせているのだろうか?

 駆けつけ警護に反対するということは、「国際貢献などしなくてもいい」「世界で働く国連職員やNGO職員を皆殺しにしていい」と言っているのと同じである。ということは自称平和主義者、リベラルを自認することは間違いではないだろうか?国際貢献に反対するということは閉鎖的であり、自国の利益だけを追求すべきという主張ではなかろうか。それは利己主義で彼らは認識していないが、本質的には急激な変化を嫌う保守派なのではないだろうか?

 言うまでもなく世界は強調することで平和を勝ち取るものであり、日本はその中心的な役割を担っている。それは技術的にも道徳的にもである。それを一部の世論は踏みにじろうとしている。これで国際平和を願うと言うのだから、どうもおかしな話である。

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