ワシントン・タイムズ・ジャパン

護憲派の新必殺技「最低投票率制度」が、矛盾してるように見える

矛盾してないか??

昨日は日本国憲法の公布から、ちょうど70年でした。7月の参院選では、改憲勢力が3分の2を越えた、なんて話題にもなって、いよいよ憲法改正が現実味を帯びています。

改憲派は「今こそ憲法改正だ!」と言い、護憲派は「憲法を守れ!」と言います。特に主張が強い人の中には、憲法の条文を一語一句どれでも変えれば良いって言う改憲派や、一語一句たりとも変えてはならないと言っている護憲派がいたりして。興味のない側からしてみると、どっちも同じに見えるでしょうね。

護憲派としては、何としても憲法改正を阻止したいところ。そこで、新必殺技の「最低投票率制度」を持ち出しています。簡単に言うと、憲法改正のルールを厳しくしちゃえという案。

<国民投票>最低投票率が議題に 国会の憲法審査会

現在、憲法改正をするには3つのハードルを越えなければなりません。
①衆議院で3分の2以上が賛成
②参議院で3分の2以上の賛成
③国民投票で過半数が賛成

この③の国民投票の際に、あまりにも投票率が低かったら憲法改正は不成立にしよう!という条件を加える、という案です。

確かに、投票率があまりに低かったら、国民の意見を十分に反映しているとは言えなくなりますから、一理あると思います。憲法に限らず、普通の選挙だって、国民の意見を十分に反映したものにすべきです。

この案に対して、自民党は反対しています。

まず一つ目の理由。このルールが出来たら、護憲派は投票自体をボイコットする運動をしかねません。投票率が低ければ、護憲派は目的を達成出来ますから、国民に対して投票に行かないように誘導すれば良いのです。

そしてもう一つが、何%に決めれば良いんだ、というもの。例えば50%に決めたとして、49.999%の投票率だったら投票自体が無効になり、50%を超えた瞬間に有効になる。そんな大事なラインをどこに決めたら良いんだ、というもの。でも、そんなこと言ったら、憲法に書かれた3分の2とか、そういうのだって同じじゃないかと思いますけどね。

何としても憲法を守りたい護憲派と、それに反対する自民党の構図が表れています。

で、ふと思ったんですけど、この案って矛盾してませんか??

憲法の改正手続きは憲法96条に書かれています。

この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。

これに対して、護憲派の主張の通りに最低投票率の制度を導入すると、憲法の改正が厳しくなるんですが、これって事実上の憲法改正じゃないですか?だって、96条に定められた条件よりも厳しくするって話ですから。

確かに、条文は変わらないかもしれませんけど、それで護憲派の皆さんは納得するんでしょうかね。憲法を守れって言ってるうちに、条文だけ守って、憲法の精神は守らなくなっちゃってるような気がします。

このあたり、僕は専門家ではないので、ただ疑問に思ったことを書いただけですが、こういう事を言ってる人って、他にいないんでしょうかね。

僕としては、このような変えたいか変えたくないっていう議論をするより、真に日本が安全で豊かになるような憲法とは?とか、今後起こりうる危機を乗り越えられる憲法とは?というような議論をしてほしいと思うんですが、皆さんいかがですか?

【〆の一言】
国民投票に持ち込まれても、国民が憲法をよくわかってないから困っちゃいそう。


「東大に文理両方に合格した男が綴る、受験の戦略」より転載
http://ameblo.jp/pipinee/

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