ワシントン・タイムズ・ジャパン

14カ国以上行った私がなぜハンガリーへ

 ハンガリーはヨーロッパの中央に位置する小国で、最近までは共産国でした。この国は現代ヨーロッパと伝統的なハンガリーのマジャール人文化が上手く融合しています。見た目は白人そのものですが、多くの人種民族が混じりあってできた国で、アジア人の血も流れています。また、偉人が多く、ノーベル賞者も多数輩出しているのです。そして温泉大国でもあり、多くの観光客が訪れています。

筆者撮影

 今まで14カ国以上を旅し、多くの出会い、別れを体験しました。中でも心に強く印象に残っているのが高校の時に研修旅行で行ったハンガリーでした。驚いたことに、大人子供関係なくハンガリー人のほとんどの方が“正確な音程”で歌えるということです。それには、小さい時からの音楽教育に鍵があります。(これは後に説明します)

 また私は、芸術大学を卒業し、芸術に携わる仕事を職にしたいと思っていました。今、社会が芸術に求めていることは何か。芸術を通して社会貢献できないのか。そう自分に問いかけていたところに、“アートマネージメント”という分野が浮かび上がりました。アートマネージメントとは、いわゆるアートと社会をつなぐパイプのような存在だと私は思います。

 ここで、アートが社会に影響を与えている事例を紹介します。『エル・システマ』という言葉をご存知でしょうか。これは音楽を通してより良い社会を形成していくプロジェクトで、貧困層が多いベネズエラで行われており、多くのスラム出身の子供達が音楽を通して人生観が変わり、社会が変わり、国家までが動いている事例です。そして世界を最も沸かせる指揮者“ドゥダメル”を生み出しました。今でもこのプロジェクトは継続中で、日本からもNPOなどに所属した方々が現地に出向いて楽器を教えています。

筆者撮影

 このようにアートは社会に影響を与えることができる存在であると思います。自分が将来どんなアートマネージメントをして、社会貢献していくかははっきりと見えていませんが、アート文化が根強い西洋で学ぶことによって、自身の中の物差しを早い段階から世界的な視野に広げ、また歴史的背景・文化についても学びたいと思いました。

 ヨーロッパの中央に位置するハンガリー、ヨーロッパ中を旅するにはとっておきの場所であり、そして多民族国家として形成された文化の中で生活をし、人脈を増やし新たな視野を広げていきたいと思いハンガリーの地に行くことを決意しました。

(おき・れもん)

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