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18歳の君たちへ―サイレントマジョリティーになるな―

 私は沖縄出身の大学生ということで、保守の立場から論考を執筆させていただいているが、今回は保革左右の枠組みをこえて、今夏解禁される18歳選挙権について論じてみたい。

 私は、AKB48グループや46グループの大ファンである。今年の春に、乃木坂46の妹分として欅坂46が結成され、デビュー曲の「サイレント・マジョリティー」は高い評価を得た。私も毎日のように聴いている。ところで、この曲の歌詞を読んでいると、18歳選挙権をめぐる若者の政治参加について問題提起をしているように感じる部分がある。とくに、次の歌詞には顕著に表れている。

 どこかの国の大統領が言っていた 声をあげない者達は賛成していると
 選べることが大事なんだ 人に任せるな 行動しなければNoと伝わらない

 若者の政治に対する無関心は酷いと言われて久しい。私も同じ若者として嘆いてる。私の周りの友人も、積極的に政治に対して意見を述べる人は少ない。それも現れてか、若者の投票率は高齢者と比べて断トツに低いのが現実である。

 この現状をどう打開するか。ずっと頭を悩ませていた。いろいろ参考文献を探していると、一つのデータに出会った。2014年に行われた衆議院選挙で、20代の投票率は32.58%だという。それに比べて、60代は68.28%である。あまりに酷い差である。そして、20代がすべて投票した場合でも、政治家が20代から得る得票率は7.6%だという。まさに、世代間格差が生まれているのである。若者が政治に対して無関心であるがゆえに、投票に行かないため、政治家も高齢者向けの政策を重視する傾向にある。若者にとって大切な奨学金の問題や、労働問題は改善されないままである。このような民主主義を、「シルバーデモクラシー」というので、覚えておいてほしい。

 つまり、若い世代が働いて納税しても、高齢者偏重の政策を政治家が行うために、若者は切り捨てられる存在にあるということだ。本稿の冒頭で触れた曲名のように、若者の民意はまさにサイレント・マジョリティーなのだ。

 一方で、どうのようにして判断したらいいか分からないという声も聞く。私が選挙権を得たのは3年前で、初めて投票した選挙は2014年の衆議院選挙である。このときは、各政党の政策集を軽く読み、またSNSを通じて、直接政治家の方に質問したりした。政治家も政党も、今では当たり前のようにSNSを活用している。政治家と繋がっていると、その政治家の活動もはっきりわかる。テレビや新聞では報道されない姿がそこにはある。この夏の参議院選挙で、初めて投票することになる18歳や19歳などの新有権者は、SNSを活用するのはどうだろうか。

 また、テレビ報道で政治のニュースを知る人が圧倒的に多い。しかし、ここで気を付けておかなければならないのは、テレビ報道はテレビ局の裁量で編集しており、すべてが真実とは限らない。疑って検証する能力が必要である。これを、「メディア・リテラシー」という。また、新聞も同じである。新聞はテレビとは違い、政治的な主張ができる。そのため、新聞によって論調は全く異なる。私がおすすめするのは、全国紙であれば5大紙をすべて買ってみて、読みくらべて納得いく新聞を購読してみてはどうだろうか。そして、大きな事件などがあれば、購読していない新聞も店頭で購入して、読み比べると非常に勉強になる。

 我々10代、20代はサイレントマジョリーになってはいけない。シルバーデモクラシーを変える必要がある。「最近の若者は」と言われないために、若者の心意気を見せようではないか。

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