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入手は難しいコタラヒンブツ

 スリランカでいうコタラヒンブツ。それは3000年以上も前から病に効くハーブとして使われ、特に糖尿病に良く効く薬剤であることが知れ渡っていたという。

 コタラヒンブツは、スリランカの学術名で「サラシア・レティキュレーター」と呼ばれているが、通常、次の4種がサラシア属と呼ばれている。

 「サラシア・レティキュレーター」の他に「サラシア・オブロンガ」「サラシア・キネンシス」「サラシア・ディアンドラ」の4種で、この中で、「レティキュレーター」のみが、何千年もの間、スリランカで薬として扱われてきた。

 しかし、隣国インドには「サラシア・レティキュレータ」は見当たらず、「サラシア・オブロンガ」があり、昔から薬木として使われ、糖尿病などの防備薬としても使われている。

 そんなことから日本にも輸入され、健康食品として販売され、使用されているものの、スリランカの「サラシア・レティキュレーター」とは全く別物と、輸入元では言っている。

 ところで、スリランカは総人口約1500万人。多くの民族が寄り集まっている多民族国家である。シンハラ人、タミル人、ムスリム、バーガー人といった具合で、それぞれ言葉も違えば宗教も違う。

 その中で最も人口が多いのがシンハラ人で仏教徒。次がタミル人でタミル語を使う。次にムスリム、言語はタミル語、といった多民族で構成されている国家だ。

 そして、ここでは「サラシア・オブロンガ」については、一切、薬としては使用していない。その要因がどこにあるのか分からないが、全く別物として扱っているのがスリランカである。

 隣国インドではこのオブロンガを薬木として活用している。そして輸出もしている。 もし、日本の街角で「糖尿病に効く薬、あるいは健康食品」を見つけたとしたら、その中にはインド産や東南アジア産のオブロンガが原料に使われていると見て間違いがない。ただ、それがどこまで薬効をもっているかは保証の限りではない。

 もちろんスリランカにも「サラシア・オブロンガ」は生育しているが、伝統医療であるアーユルヴェーダ―において、薬としては認められてはいない。

 いま日本のドラッグストアや薬局を覗けば、山と積み上げられた健康食品にぶつかる。一度そこを覗いてみて欲しい。あるいは「Yahoo Japan」などの通信販売コーナーでもいい。

 様々な健康食品が紹介されているが、「コタラヒムの通販商品一覧」には、富士フイルム製の商品などには、原料名が明確に書かれていない。「サラシア濃縮エキス」とあるだけで、それが何処の何という原材料を使用しているかは分からない。多分、インドのオブロンガであろうと想像される。そのように入手が難しいのがスリランカの薬木・コタラヒンブツである。

 それを手に入れることに成功したのが、「スカイ・イン・ジャパン(株)」の櫻井慶三氏である。しかし櫻井氏についてはこれ以上の詳しい情報を持たない。従って、同社の「漢方医薬コタラヒム」についても、これ以上の情報を持たない。

 次回はその「コタラヒンブツ」に踊らされた学者、企業などを紹介していきたい。
(つづく)

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