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密室の“龍柱”お披露目式

沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 龍柱竣工お披露目式が1月24日、那覇市若狭のクルーズ船ターミナルで開かれた。歴史的な寒波が沖縄を襲ったため、現地で開くのは困難と判断した。

 招待されたのは若狭近隣3区の関係者だけ。取材は那覇市の記者クラブ加盟社のみ。全県だけでなく全国的な注目を集めた宜野湾市長選の投票日に合わせて開催したのも、取材を極力”身内”に制限しようとする意図を感じざるを得ない。

 龍柱は2体で高さ約15㍍、幅約3㍍。那覇空港から市街地に向かう、うみそらトンネルを抜けると正面に見える。総事業費は約3億3300万円で、その大半は那覇市が負担する。

 龍柱に一貫して反対してきた住みよい那覇市をつくる会の金城てる代表は参加を試みたが、「参加者は地域住民に限定している」とあえなく拒否された。

 参加者からの情報によると、城間幹子市長は、「暖かい中で、気持ちを一つにする方々のお集まりの中で、(反対する人々を)シャットアウトしてできることを本当にうれしく思います」と発言。

 さらに「違った文化の尊重こそが平和につながるもので、龍柱の見詰めるニライカナイ、大きな世界へ飛び出し活躍することを期待します」と述べた。

 元来「ニライカナイ」は遠い東の海のかなたにある異界とされる。城間市長は沖縄の西にある中国を「ニライカナイ」に見立てたと思われる。伝統文化や来世信仰を重んじる沖縄県民にとっては看過できない発言だ。

 お披露目式に合わせたのか、龍柱に「おなが ばいこくどー」と黒いスプレーで描かれた落書きが見つかった。南城市出身の男が器物損壊の罪で県警に逮捕された。市職員は急いでブルーシートで落書きされた部分を覆い隠す羽目に。(T)

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