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コロナ禍の影響大? メンズコスメ市場規模が拡大中。男性もスキンケアの時代へ

 男女平等を訴えるのは過去、男性に虐げられてきた歴史のある女性だけではなくなってきているのを感じます。

 男性も女性も人として平等なのであれば、男はこうあるべき、女はこうあるべきという性の境界線を越えてもいいと考える人が男女問わず増えてきたように思います。例えば、性的マイノリティでなくても、女性のような見た目に憧れる男性が女装を趣味にしたり、反対に男装を趣味にする女性がいたりします。

 また、性的マイノリティに対しても理解を深めようとなっている社会の動きに順応して、性的ボーダーレスの価値観を受け入れる人が増えてきています。そのような社会的流れがある現代で、コスメ、美容に興味をもつ男性が増えてきており、男性の美的意識が上がることに肯定的な女性も多くいます。ここ数年、メンズコスメ市場が少しずつ拡大していっていましたが、コロナウイルスの感染拡大を受けて、更にメンズコスメ市場が伸びてきているようです。

右肩上がりのメンズコスメ市場。一番の要因は、コロナ禍でのマスク生活による肌荒れ

 昨今、女性用化粧品の会社から、メンズコスメが登場したり、男性向けの美容を紹介する芸能人などのインフルエンサーの影響もあり、男性の美容に対する意識が高まり、「男性なのに、コスメを使うのか」と否定的な考えを持つ人や、「男だからコスメは使いづらい」と気後れする人の考え方も変化してきており、堂々と男性がコスメを使ったり、男性同士で美容に関する話題で盛り上がったりすることもあるようです。

 株式会社インテージが2019年に行った、男性が自分用に購入している男性化粧品の市場規模の推移の調査では、5年間右肩上がりで、2015年と2019年を比べると男性用化粧品全体で109%伸長、その中でも基礎化粧品は男性用化粧品市場の約6割を占め、2015年比で115%と最も伸長しました。

 また、2018年に資生堂が行った「男性・美容意識実態調査」では、調査対象の男性7,500人のうち、約半数が化粧水やリップクリームなどの保湿製品を使用しており、そのうち6割が週に5日以上使用していると回答しているように、基礎化粧品への関心が高まっていることが分かります。

 そして、男性専門の総合美容クリニック「ゴリラクリニック」が2021年1月25日・26日の2日間、20~59歳の男性1,373名を対象に「世代別/男性の美容意識調査(インターネット調査)」を行なったところ、男性の6割が「美容に興味がある(57.5%)」と回答しています。このように、幅広い世代の男性の美容意識が高まり、メンズコスメ市場規模の拡大も伴い、男性にとって美容が身近なものになってきていることが分かります。

 昨今の男性の美容意識の高まりは、コロナウイルスの感染拡大を受け、さらに上昇しました。一番の要因となったのは、マスクの日常化による肌荒れ。その他には、オンライン会議などで、自分の顔を見る機会が増えたことで、「疲れ顔に見える」、「老け顔に驚いた」と感じる男性が増え、
「オンライン映え」といった新たな言葉も誕生するほど、肌をよく見せたいと思う男性が増えたことも要因のひとつでしょう。また、コロナ禍の自粛で自分の時間が増えたため、オンラインショップでメンズコスメを購入する人が増えたようです。

マスクの摩擦、ムレ、乾燥、繊維などの刺激によって肌荒れが加速

 なぜマスクを着用することが肌荒れにつながるのでしょうか? 原因として考えられるのは、摩擦、ムレ、乾燥、繊維などの刺激です。マスクの着脱や、ズレを直すたびに、肌と繊維がこすれ合うので、角層表面が削られ、肌のバリア機能が低下します。そのため、肌がデリケートな状態になり、ちょっとした刺激にも赤みやかぶれ、ニキビを起こしやすくなります。また、マスクの中は呼気が充満するので、温度・湿度が高く、雑菌が繁殖しやすい状態になります。汗や皮脂も増えることから、ニキビ・吹き出物ができやすくなります。一方、マスクを外すと、内部の湿気が急激に蒸散し、肌内部の水分も奪われてしまうことから、肌の乾燥が進み、かさつきやごわつきが起こりやすくなるのです。そして、マスクの繊維によっては、肌が負けてしまい、赤みやかゆみが出るケースもあります。また繰り返し洗える布マスクの場合、繊維に残った洗剤成分が刺激となる可能性もあるようで、特に肌が弱い人には、マスクの日常化は肌荒れとの闘いとなっているのではないでしょうか。

 私の夫も整体師なので、仕事中は常にマスクを着用しており、以前に比べてマスクで隠されている部分だけがニキビや吹き出物が増えて、肌荒れに悩まされています。私が使っている洗顔クリームや、基礎化粧品を貸して、肌ケアを行うようになり、少しずつ改善しています。夫はマスクの肌荒れが気になる以前から、髭剃り負けで口回りが荒れることもあり、洗顔と化粧水だけでもしたらいいと進言していたのですが、あまり聞き入れてもらえずにいました。マスクの肌荒れによって、ようやく肌ケアに興味を持つようになり、今では肌ケアだけでなく、体の内側から改善しようと、朝食を抜いて腸を休め、昼はりんごだけを食べて、夜にがっつり食べるという生活に変化しました。そのおかげもあってか、肌荒れは少しずつ改善され、腸の調子も良く、睡眠の質が上がったり、歯の黄ばみが少し薄れたりと、体調が改善されてきたと喜んでいます。個人の見解なので、それぞれに合った肌荒れ対策、体質改善の方法があると思いますが、夫は肌だけでなく、体全体に目を向けて、少しずつでも効果が出てきていることに日々驚き、肌が良くなっていくのを鏡で確認する習慣がついたようです。

 マスクの日常化で肌荒れに悩む男性が増えてきている今、メンズコスメ市場は今後も拡大していくことが予想されます。女性の化粧品もそうですが、とにかく種類が多すぎて何を選べばいいのか、何が自分の肌に合うのか分からないという人も多いと思います。まずは化粧品の成分をよく調べ、化粧品売り場の人の話を聞いたり、ネットなどで情報収集をしたりして、肌荒れ改善につながる化粧品を使うといいでしょう。男性の美容意識が高まることで、女性も負けていられないと美容意識を更に高めていく女性が増える可能性もあります。今後、コスメ市場が男性用、女性用共に拡大していき、男性が身だしなみとして化粧をすることが当たり前になっていくかもしれません。

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