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日本は国土も国民も守れない裸の国

■国防を軽んじる政治家

 日本は防御用の盾であるミサイル防衛すら拒絶される稀有な国。陸上配備型イージス・システム(イージス・アショア)がなくなると、イージス艦を建造する方針に変わる。敵基地攻撃能力を持つことになったが、実際に使われることは定まっていない。

 日本はロシア・韓国・北朝鮮・中国の脅威が存在するが、政治家は国土を守ることを放棄。外交で抗議するだけで終わり、軍事力を用いて国土を守ろうとしない。今年も軍事力整備を後回しにしただけで終わった。

■政治論と軍事論

 国家が国民に人権を与えるから、国家が消滅すれば国民は無人権になる。だから国家は、国民を無人権にしないために軍隊を用いて戦争する。人間は国家がなくても人権があると言うならば、持っている国籍を放棄すれば良い。放棄した瞬間に無国籍となり無人権になる。

 政治家と軍人は、「国家が滅亡しないために戦う」ことが共通目的になる。だが政治論と軍事論で違いがある。政治家は全国土を守ることを追求するが、軍人は守るべき順番を決める。

共通目的:国家が滅亡しないために戦う

政治論:全国土を守る
軍事論:防衛の優先順位を決める(防衛の最優先は重要な軍事基地)

 第二次世界大戦のバトル・オブ・ブリテンでは、イギリス空軍はドイツ空軍の猛攻を受けていた。イギリス空軍は基地防衛を優先し、都市防衛は要請を受けても後回しにした。見た目のイギリス空軍は冷淡に見えるが、基地防衛を優先したことで、ドイツ空軍の猛攻を耐え抜いた。

 防衛力は基地が存在するから維持できる。だから常に基地防衛を優先する。ドイツ軍は連合軍から基地を攻撃されると、国土を守ることができなくなった。だから基地防衛と敵基地攻撃能力はワンセットで考えなければならない。

■防衛力整備の区分

 戦後日本は自衛隊を保有しているが、政治家は常に“飾りとしての自衛隊”から脱却していない。反戦病を患い、国防は悪と見なされた。国を守る戦争すら悪であり、北朝鮮に拉致された拉致被害者救出作戦すら悪になった。これで日本の政治家は、国防も国民救出も放棄した。
 
基 本 型:戦闘ドクトリンに基づいて整備
脅威対抗型:脅威に対抗するように整備
装 飾 型:独立国家の体裁を整えるように整備(軍事大国の属国として存続)

 日本の政治家は、自衛隊を日本の“装飾品”と見ている。お隣さんは皆持っているから、自分も持ちたいと騒ぐ人間と同じ。独立国家は軍隊を持っているから、日本も持つことで独立国家の仲間入りをしているだけ。これでは国防など考えないから、最低限の人数と資金で面子を保とうとしているだけ。

 実際に自衛隊の総兵力は23万人。この人数は軍縮レベル以下。基本的に総人口の1%が総兵力の最大値になるが、人口比率の要素を加えれば、自衛隊の総兵力は約80万人いなければならない。同時に軍縮レベルでは50万人。

 自衛隊の総兵力は、戦後から現代まで飾りの人数。軍縮レベルの50万人すら、超えたことは1度もなく、敵軍と3回決戦を行えば戦えない人数。つまり、戦死・負傷などの損害が発生すれば、自衛隊は戦えないのだ。これで給料アップと、ドローンなどの最新兵器で人員削減ができると主張するのは大間違い。

 戦争になれば常に損害が発生する。損害に対応できなければ軍隊は戦えない。これが現実だから、自衛隊総兵力の23万人は致命的な欠陥だ。自衛隊の給料アップは当然としても、総兵力を50万人にしなければ自衛隊員を苦しめるだけ。

 基本型の防衛力は、自国の得意技を定めること。これは陸海空の戦力を統合運用する戦闘教義で、日本ならば大陸の海岸線に火力を投射するイメージになる。端的に言えば、空母・潜水艦を用いて、大陸の海岸線に置かれた敵基地を攻撃する能力が求められる。これは敵基地攻撃能力を持つだけではない。空母・潜水艦などで大陸の海岸線に接近し、海岸部から敵基地を攻撃する運用が求められる。これは日本の戦闘教義。だが今の日本では、陸海空の戦力を統合運用する戦闘教義はない。

■国防方針

 次に脅威対応型・装飾型の防衛整備をやめ、海洋国家日本の国防方針と戦場を定めなければならない。基本は国境・国防線の外側を戦場にする。国境の内側で戦えば、家の中で犯罪者と戦うことと同じ。家の中で戦えば、勝てたとしても家は破壊され家族が怪我をする。これでは守ったとは言えない。だから家の外で犯罪者を迎撃し家族を守る。

国 防 方 針:領土・領海・領空を戦場にしない(戦場は国境から国防線の緩衝地帯)
海洋国家の戦場:大陸の港の背中(海岸から内陸まで200kmが侵攻限界)

 3000年の戦争史では、海洋国家は大陸の海岸線から200km内陸部しか侵攻出来ないことを示している。だから日本が持つべき敵基地攻撃能力は、海岸から200kmまで届くミサイルが必要。何故なら陸上自衛隊が海岸から上陸した際、海岸から陸上自衛隊を火力支援することが必須になる。

■戦争計画と動員計画が必要

 日本が敵基地攻撃能力とイージス艦を持ったとしても、戦争計画と動員計画がなければ絵に描いた餅。仮想敵国に対する防衛戦争計画と有事動員計画を作成してこそ効力を持つ。これが現実だが、日本国民には教えていない。だから敵基地攻撃能力は使うことが定まっていない。

 戦争回避には集団的自衛権が必要で、日米同盟だけではなく、イギリス・オーストラリアなどと同盟することは戦争回避の第一歩。何故なら日本相手なら戦争は容易だが、日本・アメリカ・イギリス・オーストラリア連合相手に戦争するのは難しい。だから集団的自衛権は戦争へのハードルを高くする。

 戦争に備えた総兵力の増員計画と同時に、予備兵力の増加も必要。そして有事になれば、予備兵力を投入できる動員計画が必要だ。今の日本では有事に対応できないから、日本を守る意思を持つ政治家を求めることになる。日本は外の世界を知らず、裸で生きる様な国。これでは国土を守ることも国民を守ることもできない。そんな政治家を当選させたことで、拉致被害者すら救出しない政治家が集まった。裸の国が嫌なら、政治家を選べ。

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