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マッチの火遊びよりも、メディアのジャニーズ忖度に批判の声集まる

 今年も芸能人の不倫報道が相次ぎ、メディアやネット上を騒がせました。中でも、新婚のアンジャッシュ渡部さんの乱れた女性関係には嫌悪感を抱かざるを得ません。何よりも世間を賑わす報道がされる前に、自ら無期限活動自粛を宣言して顔を出さないまま姿をくらましたことには呆れを通り越して、立ち回りの上手さに感心してしまいました。

 そんな渡部建さんも「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」の大みそか恒例特番「絶対に笑ってはいけない」シリーズで復帰することが報じられました。これで今年の芸能人不倫は幕を閉じるかと思われましたが、11月12日発売の週刊文春が、ジャニーズ事務所所属タレントで、今年デビュー40周年を迎えた近藤真彦さんの不倫を報じました。週刊誌の報道後すぐ、各局のワイドショーなどで取り上げられるのが常ですが、それほど取り沙汰されることはなく、ネット上でもジャニーズに対する忖度だと批判の声が上がっています。

略奪5年不倫の代償は、無期限活動自粛

 週刊文春は、近藤さんより25歳下の31歳女性社長A子さんと「略奪5年不倫」をしていたことを報じました。近藤さんは、1994年に上場企業の社長秘書を務めていた妻と結婚。2007年には子供も生まれたのですが、2015年にA子さんと知り合い、どこに行くにもA子さんを連れて歩いたということです。

 A子さんには当時同棲相手がいたのですが、その相手からA子さんを略奪する形で不倫の泥沼にはまっていきました。不倫が公になることを恐れていたA子さんですが、近藤さんは、「俺は(不倫記事を)揉み消せる権力を持っている」と言っていたそうです。しかし、週刊文春により不倫の事実は露見され、大衆の目にさらされることとなりました。

 しかし、普段のようにワイドショーやスポーツ新聞で大々的に取り沙汰されることはありませんでした。週刊文春の報道から3日後の15日、ダウンタウンの松本人志さんがMCを務める「ワイドナショー」で、松本さんは、この番組では芸能人の不倫報道には普段あまり触れないとしながらも、近藤さんの不倫について、「他で一切やらないからここでやるしかなくなってる」、「もうちょっと平等に扱うべき」、「長い歴史の中で、大手事務所をスルーしましょうっていうのが各局染みついちゃってて」と言及しました。これに対してネット上では、「さすが松本さん!」、「メディアのジャニーズ忖度はすごい」と、忖度をしない松本さんに称賛の声が上がっていました。

 近藤さんはA子さんとの不倫交際が事実であることを認めており、17日、ジャニーズ事務所が公式サイトで、無期限活動自粛処分を発表。その後、ジャニーズ事務所の忖度が解禁されたかのように、一斉にワイドショーなどが報じ始めました。

人によって良し悪しが決まる不倫の価値観に批判の声

 お昼のワイドショーで、俳優の坂上忍さんがMCを務める「バイキング」でも近藤さんの不倫について報道されました。近藤さんは芸能活動以外に、レーシングチーム「KONDO Racing」の監督もしており、その動も休業することを明らかにしています。そのことに触れた坂上さんが、出演者のおぎやはぎの小木博明さんに、渦中の人がレーシング会場に行くと大騒動になるかもしれないと話を振ると、小木さんは、「騒動になって客が呼べればそれはそれでいい」、「不祥事によってレーシングが多くの人に注目されて人気が出て盛り上がるのであればいいではないか」と、持論を述べていました。そして、「いい不倫だと思いますよ」と、近藤さんの不倫を肯定する発言もしていました。

 また、坂上さんは、浮気が不倫という犯罪色の強い呼び方になってきているとして、世間の不倫は断罪されるべきという風潮に難色を示していました。確かに不倫は夫婦の問題なので、世間の関係のない人達が「謝罪しろ」、「活動自粛しろ」など批判する必要はないと思います。しかし、不倫はよくないという考えが一般的とされている今、不倫をする人によって良い、悪い、許される、許されないと区別することには疑問です。坂上さんは更にヒートアップしていき、不倫をしてはいけないという風潮に激怒しているような口ぶりで、結婚しても他の人に心が動く時がある、行動に踏み出すか踏み出さないか、だと主張。

 それに対して元AKB48の高橋みなみさんは、「まず結婚してる時点で、その浮つく気持ちとか好きになる気持ちはあるかもしれないけど、一歩は絶対踏み出しちゃダメです!」と正論をぶつけました。視聴者からすると「その通りだ!」と言いたくなるような場面なのにもかかわらず、スタジオは静まりかえり、冷たい空気が流れました。この日の放送に対してネット上では批判の声が相次いでいます。

 「は?終わり? 他の人はグダグダ尺取ってやるくせに! 本人自粛言う体で雲隠れして、追いかけさせんよーにジャニーズ事務所が発表してから、こぞって前に倣えで一斉に報道しだしたし、ヒロミさんも坂上も戻ったら40周年コンサート行きたいって…は?」

 「マッチだろうが不倫はだめでしょ。何を忖度してんだ!バイキングmore」

 「マッチは不倫OKで自粛の必要無しと バイキング 出演者は無茶苦茶な持論なら、これまで散々不倫ネタで貶され取り上げられた人達はどうなるの? 人により不倫して良い・悪いがあるはずがない 坂上忍が先頭で公言した以上、今後バイキングで不倫ネタ時、視聴者は不倫より坂上の言動チェックが楽しみ」

 SNSを見ていると、近藤さんの不倫については、「どうでもいい」、「家族の問題だ」と、大多数の人が関心を傾けていないようにみえます。近藤さんは“ジャニーズの長兄”と言われていても、活躍はさほどしていないということから、そもそもSNSを活用している若い世代の中で近藤さんに関心を持っている人が少ないということも理由のひとつだと思います。

 だからこそ、メディアのジャニーズ事務所への忖度や、人によって態度を変えるMCやコメンテーターに批判の目が向けられたのでしょう。不倫は犯罪にはなりませんが、相手の気持ちを裏切り、傷つけることになります。結婚は、婚姻届で結ばれた制度上の関係だけではないはずです。永遠に共に過ごす相手と結ばれることが本来の結婚です。結婚の価値観が崩壊しているために、不倫は犯罪じゃないから許される、不倫の内容や人によっては許されないと、軸のない発言をしてしまうのでしょう。生涯添い遂げることを誓った相手以外の人に心が向いた時には、せめて覚悟を持って離婚した上で、他の人と交際してもらいたいものです。

 また年内に不倫報道がされないことを願いますが、来年も芸能人の不倫報道がされるのかもしれないと思うと、気が滅入ります。渡部さん以上の衝撃と“グズ”さでなければ、今回のように関心を得ることは難しいかもしれません。メディアは今後、不倫報道の報じ方にも工夫をこらす必要が出てくるかもしれません。しかし、不倫をして何が悪いと開き直るようなことばかり言う方針はやめてもらいたいです。それが一般的な考えになってしまった時を考えると、結婚したことによって不幸になる人が増え、離婚率も上がる可能性があります。メディアは利益だけでなく、視聴者や読者に与える影響についても慎重に考えてもらいたいものです。

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