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スカートめくりあげて「好きなだけみていいですよ」「#ラブタイツ」大炎上

 11月2日は、「タイツの日」とされており、その日に合わせてタイツ・ストッキングメーカーのATSUGIが、ツイッター上で#ラブタイツというプロモーションを行いました。ところが、購買者の大半を占める女性から、女性蔑視だ、もう絶対に買わない、今持っているATSUGIのタイツを捨てたい、など、怒りと失望の声が上がり、炎上しました。

女性ユーザーを無視した男性目線のイラストに批判殺到

 #ラブタイツとは、タイツの日に合わせて人気イラストレーターや漫画家など25人以上とコラボして、ATSUGI公式ツイッターが「#ラブタイツ」と共にイラストをリツイートや引用リツイートしてPRするという企画でした。11月2日、ATSUGIは公式ツイッターで、「本日のために様々なイラストレーターさんに、アツギの商品を着用した女の子を描いていただきました!タイツの日、1日を通して朝・昼・夜のシチュエーションで女性の脚もとを彩るタイツ・ストッキングのイラストをお楽しみください!」と投稿しました。その後ツイートされたイラストは、全て若い女性ばかりで、ATSUGIの商品を着用した高校生、キャビンアテンダント、会社員など、タイツを履いた女性が足を強調するイラストが多く投稿されていました。

 自社のタイツをPRするイラストなので、女性のセクシーな美を強調するものもひとつの手だとは思いますが、女性が求めているセクシーさではなく、男性が喜ぶようなエロティシズムを彷彿とさせるイラストがいくつかありました。公式アカウントは投稿されたイラストに対して、「素敵なイラストばかりで、動悸がおさまらないアツギ中の人。みんな……めちゃくちゃ可愛くないですか………」とツイート。また、女子高生がスカートをめくりあげているイラストと一緒に、「新しいタイツ買ったんだ~。…見てもいいからね💛」というセリフが添えられていたり、メイドがスカートを持ち上げて太ももを見せているイラストには、「好きなだけ見てもいいんですよ」というセリフが一緒に投稿されていました。

 これを見た女性ユーザーからは、男性に性的な目でみられるためにタイツを履いているのではない、タイツを履くとエロい目でみられるのは気持ち悪いと批判が殺到し、炎上。さらに、ATSUGIが過去に投稿していたツイートにまで飛び火することに。M字開脚や下着を強調したイラストを含む、タイツを題材にしたイラスト画集をリツイートしていたことに対しても批判の声が高まりました。

 11月3日のツイッタートレンドには「性的搾取」、「性的消費」、「企業アカウント」、「タイツの件」、「ATSUGI」、「ストッキング」、「イラストレーターさん」、「男性向け」など、ATSUGIの炎上騒動に関連するワードが大量に並ぶ事態にまで発展。

 ATSUGIは自社サイトで、今回のキャンペーンに関するお詫び文を掲載し、キャンペーンの中止を発表。さらに、関連するツイートを削除し、公式Twitterでの新規の投稿も当面中止することを明らかにしました。
 
ラブとエロがリンクして、女性に不快感をもたらしたATSUGIの失敗

 ツイッター上では、
「アツギ公式って顧客は女性が多いはずだけど公式がRTしてる #ラブタイツのPRイラストは 男性が好きそうな女のイラストばかりだね 誘ったり着替えの最中や股間見えてる必要あんの?っていうのもある 誰に向けてのPR? ターゲット変えたの? 気色悪くてがっかりした」

 「何が最悪ってPRが『タイツを着用する女性』を客体化したフェチ目線イラストが大半を占めてる結果、PRとは関係ないフェチズム全開エッチ絵とか写真が投下されていってるところでATSUGIはそれでよかったんすかね 企業名タグまでついてたりしますけど」、「このアツギプロモーションに乗っかって男性の『タイツ最高』ってツイート見てしまうのも不快です。女性は男性にそう思われるためにタイツ履いてるわけではないからです。タイツの存在意義をネガティヴにするPR凄いな」など、エロティシズムが強調されているイラストに対しての批判と共に、イラストレーターやATSUGIのツイッター担当者に対する批判の声が多々ありました。

 中には、ツイッター担当者とイラストレーターは男性だから女性のことが分かっていないのではという声もありましたが、ツイッター担当者は女性で、コラボしたイラストレーターよむさんのファンであることが、ATSUGIの過去の公式ツイッターで判明しています。ここから推察して、「#ラブタイツって完全に公私混同じゃん #ATSUGI の中の人の二次オタがタイツフェチ脚フェチの神絵師のために企画用意しましたって事なのか。ギャラはお布施になるし、オタク語り出来るし、一般人に神絵師を紹介出来るし良い事づくめじゃん! 本来の購買層無視っていうか最初から眼中になかったのでは」

 「女性向け商品が大多数の公式アカでエロ系RTや公私混同で絡んでしまう中の人が性癖大暴露しながら同類に向かってPRしてるのが気持ち悪い。個人アカなら問題ない中の人のオタクムーブが純粋にきしょい」と批判する声もありました。

 仮にツイッター担当者の公私混同から始まった企画だとしても、上司が企画内容やイラストを見た時に何も感じなかったのかが疑問です。ツイッター担当者は本来のターゲットのことが考えられないほど、イラストレーターにご執心だったのかもしれませんが、他の社員はただおもしろそう、PRが上手くいくかもしれないと思ったのでしょうか? もしそう考えていたとしたら、ATSUGIは今回の企画が失敗に終わらなくても、いずれ顧客は離れていったかもしれません。老舗で安定したユーザーが確保されているからと、PRにはそれほど力を入れる必要はないと思っていたのかと疑いたくなるほど、#ラブタイツの企画は大失敗しています。タイツが男性から性的な目で見られると感じてしまう女性がいることは想像つかなかったのでしょうか?

 イラストは確かに綺麗で、描かれている女子高生や働く女性は可愛いです。しかし、ATSUGIのタイツをファッションとしてPRするのであれば、もっと多様なイラストがあってもいいと思います。デザイン画のような洗練されたものや、写真のようなリアルを追求した絵など、多種多様な絵を描くプロとコラボして、女性が履きたくなるタイツをPRすれば失敗はしなかったと思います。

 そもそもエロティシズムを彷彿とさせるイラストによって、#ラブタイツの意味が、性的な商品を指すラブの意味にとられてしまうので、ラブとエロがリンクして不快なものと捉えてしまいます。私も最初#ラブタイツをみた時に、あのATSUGIが性的な商品を出したのかと勘違いしてしまいました。

 タイツを好きになってほしいという意味でのラブタイツだとは思いますが、#ラブタイツによって、ATSUGIのタイツを嫌いになり、購入しないことを決めたり、不買運動が行われたりと、ATSUGIにとっては手痛い結果となりました。いくらPRが失敗したからといっても、ATSUGI製品は安価で使いやすいので、私は今後も使っていく予定ですが、ATSUGIがどう信頼を回復していくのか気になるところです。

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