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習近平は破壊王

■敵を増やす習近平

 中国共産党は超限戦(あらゆる手段で制約なく戦う戦争)を使うと言われている。中国共産党が急速に世界に侵食し、親中派を増加させた事実はある。買収やハニートラップを使い、中国共産党の支配下に置く。アメとムチで中国共産党が世界に親中派を作ったのは事実。

 だが習近平の時代になってから、各国の嫌中派が増加した。アメリカとの対立が激化している時に、カナダ・オーストラリアとも関係が悪化している。本来であれば、対アメリカ戦に備えて味方を増加させるはずだが、習近平は敵を増加させる外交を続けている。

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https://www.afpbb.com/articles/-/3310291

■怒らせる外交

 習近平以前の中国共産党は、各国に親中派を増やす方針だった。各国の大学に孔子学院が設立され、親中派の増加とスパイ機関として機能した。だが習近平の時代になると、既存のスパイネットワークを破壊する動きを行っている。

 習近平以前の中国共産党は、主敵をアメリカに限定。人民解放軍は太平洋でアメリカ軍と雌雄を決することが目的。このための設計・開発・運用だった。だが習近平は一帯一路構想を公開すると、ここから世界を敵に回すことになる。

 一帯一路構想の表向きは経済圏だが、中身は中国共産党の覇権を世界で確立しようというもの。これでは一帯一路構想に組み込まれた国は、中国共産党の支配下に置かれる。実際に中国共産党は、一帯一路構想に合わせ、人民解放軍基地を各国に建設し始めた。

 一帯一路構想で金を貸し、借金を返せないなら、相手国から土地を奪う方針(「債務の罠」)は急速にやり過ぎた。現地民を下位に置く方針も嫌われ、人民解放軍の軍事基地が恐怖を増加させる。一帯一路構想が真に経済圏ならば、世界各地に軍事基地を置く必要はない。だが一帯一路構想に合わせて軍事基地を置くなら、経済圏保護を名目に人民解放軍が投入されるのは間違いない。これでは各国は危機感を抱き、中国共産党を敵視することになる。

■英連邦を敵に回す

 カナダ・オーストラリアは独立国家だが、英連邦の加盟国。過去に大英帝国の植民地だった国が母体で、エリザベス女王を主君とする国と、自国の国家元首がいる国で構成されている。現在では中央政府を持たない独立国家の連合であり、国際機関として機能している。

 中国共産党はオーストラリアと対立が激化、親中派が多い国だったが、現在では嫌中派が増加し始める。中国共産党はオーストラリアからの輸入を減少させ、敵対すれば潰す方針に変えている。

 習近平以前では考えられない方針で、輸入を増やして味方を増やし、政治家を間接的に従わせていた。だが習近平は露骨で、輸入を減らして経済的な打撃を与えている。これでは「金が欲しければ従え!」と脅迫しているようなもの。

 習近平が怒らせた国は英連邦加盟国であり、現段階で54カ国が加盟している。つまり習近平は、54カ国を敵に回す行為をしている。インドも英連邦の加盟国だが、最近のインドは、アメリカ・オーストラリア・インド・日本のクアッド(日米豪印戦略対話)に参加した。クアッドには英連邦加盟国が参加しているので、実質的にクアッドは英連邦が含まれている。

 インドは英連邦の加盟国だが、エリザベス女王を主君としていない。だが自国の危機を単独で対処するのか。インドはアメリカに協力して危機に対処。さらにアメリカ・オーストラリア・インド・日本のクアッドに参加して危機に対処している。

 ならばインドの危機を、英連邦に頼るのは自然の流れ。しかも同じ加盟国のカナダ・オーストラリアまで中国共産党と対立。これは単独のレベルではなく、英連邦全体の危機に拡大した。と言うよりも、習近平が英連邦全体の危機に拡大させたと言える。

■安全保障

 英連邦は中央政府を持たないから、独立国家として自国を運営できる。インドはイギリスの植民地だったが、独立後は英連邦に加盟した。その目的は、未来の危機に備えた安全保障。

 単独で自国防衛を行えば、仮想敵国から攻撃されやすい。だが複数の国で連合すれば、仮想敵国は攻撃をためらう。何故なら、攻撃すれば複数の国と同時に戦うことになる。これでは戦争に勝っても損害が多くて割に合わない。仮想敵国に攻撃を止めさせる目的で、複数の国が連合するのが普通。

 英連邦は直接安全保障の軍事同盟はない。だが複数の加盟国がケンカを売られ、安全保障にも影響している。今はアメリカを中継した軍事同盟になっているが、結果的に英連邦加盟国の連係が形成されている。

 習近平はアメリカとの戦争だけではなく、アメリカ+英連邦との戦争に突き進んでいる。これは最悪の失態で、本家イギリスまで参加すれば、人民解放軍は海での戦闘は不可能に近くなる。さらに貿易も海側で遮断され、中国に友好的な隣接国との貿易しか行えない。

■終わりの日

 習近平は歴代の国家主席が築いた功績を全て破壊している。習近平は己の成功を夢見た結果だとしても、実際は中国共産党を破壊している。それも外交で中国共産党の敵を増加させ、しかも連合して中国共産党と戦うように仕向けている。

 中国共産党はアメリカから選択肢を奪われ、中国は共産党から開戦する様に仕向けられている。食料が尽きるか、資金が尽きる前に開戦しなければならない。だが開戦しても人民解放軍は勝てない。習近平は僅かな希望を抱きながら、終わりの日を迎えるだろう。

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