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伊勢谷被告に「メントスコーラお願いします!」迷惑系YouTuberに批判殺到

 YouTuberは今や、小学生のなりたい職業ランキングのトップに入るほど人気が高く、注目を集めています。おもしろ系、感動系、癒やし系など、テレビでは見られない様々なジャンルの動画が配信されています。再生回数によって配信者へ報酬が支払われ、チャンネル登録者数や再生回数が多ければ多いほど収入を得られるので、夢のある職業だともいえます。

 それぞれが多種多様なキャラクターやアイディアで動画作成をして人気YouTuberになるための創意工夫をしている中、悪い意味で注目を集めてチャンネル登録者数や再生回数を上げようとする、いわゆる迷惑系YouTuberも存在します。今年の7月には、YouTuberの男性が、愛知県内のスーパーで会計前に魚の切り身を食べたとして同県警に逮捕されました。迷惑を通り越して犯罪行為に手を染めるYouTuberも後を断ちません。そして先日、逮捕とまではいかないものの、警察から厳重注意を受けたYouTuberが、そこに居合わせたマスコミによって放送され、注目を集めました。

突然の「メントスコーラお願いします!」に凍りつく現場

 渦中の人物は、YouTuberのよりひと氏。9月8日に大麻取締法違反(所持)の容疑で逮捕され、30日に保釈された俳優の伊勢谷友介被告が、湾岸署から出ていく際に行った謝罪の後のことでした。正面玄関入口にて、「ご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げて謝罪していた伊勢谷被告が、迎えのワンボックスカーに乗ろうとしたところ、突然よりひと氏がペットボトルのコーラを持って近づき、「メントスコーラお願いします!」と声をかけました。伊勢谷被告は、一瞬驚いた様子でしたが、そのままスルーして車に乗り込み、署を後にしました。

 ソフトキャンディのメントスをコーラに入れると勢いよく噴き出すのですが、そのことをメントスコーラと言い、動画配信サイトでは定番になっています。悪ふざけにしか見えない行為で場を凍りつかせたよりひと氏ですが、駆け付けた警察官に引き離され、報道陣のいる所まで連れて行かれました。その後、警察官に囲まれて署内に誘導され、カメラを回していた女性も後に続き、警察から厳重注意を受け、ビデオカメラを回したまま署内に入った女性も叱責されたといいます。

自殺した芸能人宅前に群がる報道陣に物申すよりひと氏へ賛否の声

 よりひと氏は、この数日前の9月27日、自殺した女優の竹内結子さん宅前に集まる報道陣に物申す動画を投稿し、さらに7月20日にも、自殺した俳優の三浦春馬さんの自宅マンション周辺の報道陣に突撃する動画を投稿していました。この2つの動画とも、伊勢谷被告へ声をかけたようにメントスコーラをお願いしており、自身の動画でも定番として使用していた様子です。

 よりひと氏が27日に投稿した動画では、竹内結子さんの自宅マンション前の歩道脇に座り込むなどした報道陣1人1人に、「すいません、ちょっとウザいんで、帰って下さい」などと声をかけ、報道陣へ注意している姿がありました。しかし、反応を示す人は少なく、よりひと氏はさらに、住民が迷惑をしていると話し、呼びかけを続けました。半数ほど人が減った様子でしたが、よりひと氏は110番通報をし、かけつけた2名の警察官に「この人たちなんですよ、迷惑行為してるの」と訴えました。

 警察官は報道陣と絡んで喧嘩にならないようにと、よりひと氏を少し離れたところに誘導し、「一応ね、こっちはね、『通れるように』っていうのはお願いしたのよ。人が邪魔にならないように。そこは皆さん、協力してくれて」と説明しました。よりひと氏は、警察とマスコミは手を組んでいるのかと疑問を投げかけますが、警察官は否定し、「報道に『空けるように』と、さっきから2回ぐらい言っています。ある程度、報道の自由ってのはありますから」と話しました。

 よりひと氏は、報道の自由にも限度があるのではと聞くと、警察官は、「歩くスペースを確保するように厳重に注意したんです」と答え、報道陣に声をかけて回りました。しかし、よりひと氏はまだ残っている報道陣を追い回し、警察官も困った様子で軽く注意をし、追い回すのをやめていました。警察官は、よりひと氏のを言い分に対して、間違いではない、言っていることが分からないこともないなど、理解を示していました。

 これ対してネット上では、報道陣への批判の声が上がり、報道陣を追い払おうとしたよりひと氏への称賛の声もありました。一方で、報道陣の面前でその容姿を中傷するなどした言動があり、便乗するYouTuberも同罪だと、よりひと氏の投稿動画を非難する声もありました。

迷惑系YouTuberは不愉快! 見る人のモラルも問われる!

 よりひと氏の伊勢谷被告への突撃行為に対してネット上では、迷惑行為を配信する動画は気分が悪くなる、不愉快など、動画やYoutuberに対する批判の声や、子供に人気の職業なだけに、大人になった時真似をするのではという懸念の声もありました。

 「目立てば良い、儲かれば良いという人心の荒廃を象徴している。気分悪い」

 「今のうちに何か規制しておかないとエスカレートしそう。とにかく見てて不愉快の一言。YouTubeって著作権侵害の対策も追いついていないし、この手の問題も対策が遅れる気がする」

 「視聴する方もモラルが問われる。デマ、誹謗中傷をリツイートしたら罪に問われる可能性があるらしいけど、迷惑行為とわかって視聴してる奴も罪に問えばいいのでは」

 「非常識な人は何処にでもいて、そんな輩が迷惑系YouTuberになっているのだと思いますが、それを面白がって視聴する人も多いというところに憤りを感じます。見なければのさばることもないだろうに。視聴者の民度を疑いますし、何らかの規制やペナルティも必要だと思います」

 「犯罪にならなきゃ何やってもいい。再生回数を上げる為に同じ感覚で少しでも目立ち話題になればいいって考えなんだろう。子供が好きな事して、やりたい放題の彼らに憧れて将来の夢がユーチューバーとかって…。嫌な時代になりました」

 また、取り締まりを何もしないYoutube自体にも問題がある、見る側のモラルも問われるとする声もありました。Youtubeの運営に対して規制をした方がいい、炎上系Youtuberの収益を停止にすればいい、ネットも法で取り締まった方がいいなど、要望を訴える声も多かったです。

 「法律の範囲をユーチューバーの迷惑行為に特定するか、取り締まれる範疇まで拡大すれば良いのに。SNSの誹謗中傷も含めて、いい加減無神経にネット使って攻撃する人たちを取り締まる仕組みはできないものか。いつまでこういう輩を野放しにするのか」

 「こういうのはYouTube側が厳正な処分を下すべきじゃないのかな。表現の自由というけど、自由とは何をやってもよいということではないし、YouTubeにとっても害悪だと思うが」

 「迷惑系と炎上系のユーチューバーへの収益を全面停止にすれば、大半の問題は解決するとおもう。よくこういうので問題になるのが判断基準だが、迷惑系と炎上系については動画みれば一発で判断できる。そういう対応をやってくれるともっと安心して利用できるのに。迷惑系と炎上系の動画は、一覧に出てくるだけでも不愉快!」

 迷惑系や炎上系がなくならないのは、批判されたり、逮捕されたりしても、チャンネル登録者数や再生回数が多くなることがあり、悪い意味での人気者になれるというのもひとつの理由だと思います。また、ネット上の声にもあるように、ネットにまで法律が及んでいない部分があるので、規制が緩く、倫理観任せになっているのも原因だと思います。褒められるような行為でなくとも注目を集めて再生させたもの勝ちなので、どんな内容であっても再生回数に応じた収益があります。動画にはコメントを寄せることができたり、「いいね」か、「バッド」をつけることができます。バッドが多い動画や、明らかに迷惑系、炎上系だと分かる動画には収益を停止させるなど、規則を作った方がいいという意見も多数上がっています。それができていないのが現状なので、Youtubeの運営側も何かしら対策をとる必要性に迫られているところだと思います。

 マスコミと同じくYoutubeにも報道の自由があるとして、迷惑系であろうが、炎上系であろうが、世の中に自分の考えを発信するためには何をしてもいいと勘違いをしている人も少なくありません。よりひと氏が行ったような、芸能人宅前に集まる報道陣を追い回して蹴散らそうとする行為も、迷惑を被っている芸能人の家族や、近隣住民の方のために本気でやっているなら撮影する必要はないですし、警察に通報までして、報道陣が諦めるまで注意しない警察に対して批判するような問いかけをしたり、どこか正義をかざしているような雰囲気が見られます。

 しかし、このような動画を撮影し、投稿している以上、正義ではなく、自分は良いことをやっている、批判されるべき相手に噛みついているんだ、凄いだろと、視聴者に訴えるような、自己顕示欲の塊にしか見えません。自己顕示欲が丸見えなので、不快感や嫌悪感を抱く人がいるのだと思います。私もそのような動画は見たくもないですが、注目を浴びれば浴びるほど、好奇心にかられて動画を再生する人が増え、悪い意味でも話題になればいいと、あの手この手で迷惑系、炎上系の動画を撮影する人が後を絶たないのでしょう。
 このような大人が増えていってほしくないですし、Youtuberを目指す子供が多いので、教育現場でもぜひネットのルールやマナーなど、基本的なことを教えてもらいたいものです。倫理観任せの現状も問題なので、ゆくゆくは本当にネットの法律ができて取り締まりが厳しくなっていくかもしれません。

 そうなればネットならではの自由さがなくなり、テレビのようなコンプライアンスができて、それに引っかかったものは投稿、視聴できなくなる可能性も出てきます。自由を訴えるのであれば、マナーを守ってもらいたいものです。動画を投稿する側、見る側、また、サイトを運営する側、それぞれが自由をはき違えないで、ルールやマナーの上に成り立つ、本当の意味での自由なネットの未来を作っていくべきではないでしょうか。

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