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国連を解体する時が来た

■嫌われる国際機関

 アメリカは国際機関である国際連合(国連)を嫌う発言を行っていた。武漢ウイルス(COVID-19)パンデミックが発生すると、国連の一部である世界保健機関(WHO)を極端に嫌うようになった。それもWHOへの拠出金停止。そしてWHOに代わる新たな国際機関の設立を公言するまでに至った。

 WHOは中国共産党寄りと批判され、トランプ大統領の発言に同調する動きも出始めた。それだけWHOは嫌われており、パンデミックは新たな国際機関の扉を開いたと言える。

■国際機関の目的

 国際機関は平和を維持するための組織。だが平和とは、時の強国に都合が良いルール。時の強国が主導し、強国に都合が良いルールを平和と定め、現状維持を目的とする。これが国際社会の平和の意味。

 第1次世界大戦が終結すると、平和を維持する目的で国際連盟は1919年から作られた。これは新興の強国であるアメリカが主導した平和を、第1次世界大戦の戦勝国が連盟で組織した。

 国際連盟は、第1次世界大戦の戦勝国のための平和を維持する国際機関。現状維持派の為の平和であり、国境を超えた万国共通の平和維持が目的ではない。

 しかも国際情勢は時代と共に変化する。国力の変化が発生し、強国から脱落する国も在る。さらに、今の平和が気に入らない現状打破派の国も増加する。そして現状維持派と現状打破派の対立が第2次世界大戦に至った。

 公には戦争を回避できなかった国際連盟の反省から、国連は1945年から組織された。実際の国連は、第2次世界大戦の戦勝国のための組織。国際連盟と同じ様に、時の戦勝国が現状維持を行うための国際機関。実際に国連憲章の53条と107条は、日本とドイツを「敵国」として憲章を適用されない状態にしている。

■国連の変質

 国連も国際連盟と同じで、強国に都合が良いルールを国際機関である国連を介して世界に実行させる。国連も現状維持派の為の国際機関。だが国連の変質は、国際連盟よりも早かった。

 国連は第2次世界大戦の戦勝国が集団指導体制で管理するはずだった。だが直ぐに戦勝国同士が東西に分かれて対立。国連は東西冷戦の舞台になり、世界の平和とは真逆の道を進む。

 さらに国連が生まれる段階から変質は始まっていた。国連の一員である中国は国民党だったのだが、内戦に敗れて中国共産党が継承した。イギリスは戦勝国だったが、戦争で国力が衰退して強国から脱落。

 ソ連は1991年に国家体制が変更され終了。ロシアがソ連を継承したが、最後まで残った強国はアメリカだけになる。集団指導体制で国連を管理するはずが、生まれて直ぐに変質。そこに中国共産党が干渉し、国連のスポンサーとしての地位を獲得する要因になった。

■内政不干渉の原則

 国連には内政不干渉の原則がある。この原則が内戦への介入を阻止するので、シリアなどの内戦に国連が関与して解決しない。世界各地で紛争が発生しているが、国連は内戦終結には使えない組織であることを示している。

 国連は第2次世界大戦の戦勝国の為の国際機関。このため現状維持派になり、他の国は現状打破派になる。現状維持派から見れば、現状打破派同士が戦争して弱体化することを望む。さらに現状打破派の国内で、主権を争奪する内戦の発生は好ましい。何故なら、内戦で弱体化する。

 現状打破派の弱体化を目的としているのが内政不干渉の原則。見た目は相手国を尊重した原則だが、実際は弱体化が目的の原則。国連が平和に関与しない原因と言える。

■内政不干渉の原則を悪用する中国共産党

 中国共産党は、チベット人・ウイグル人・法輪功学習者・キリスト教徒などを弾圧している。これは人権弾圧だが、国連は内政不干渉の原則を盾に関与しない。だから中国共産党の人権弾圧は横行し、悲劇が終わらない。

 国連は人権を国際人権章典として定めている。「国連の偉大な業績の一つは、人権法の包括的な機構を創設したことである」と喧伝する。さらに「国連は訴訟手続きにおける人権擁護の強化に努めている」と吹聴する。だがチベット・ウイグルの現実を見れば、国連も国際人権章典を無視する団体でしかない。

 この悪しき状態に陥った原因は、集団指導体制で国連を管理しないからだ。第2次世界大戦の戦勝国同士が対立したことで、国連と切り離された。すると国連だけで活動することが常態化し、スポンサーの意向を優先する国際機関に堕落した。

■新たな国際機関の模索

 武漢ウイルス(COVID-19)パンデミックで、国連・WHOなどが機能しないことが明らかになった。同時に世界のパワーバランスが崩れており、時代に適合した国際機関が求められている。

 これは今の平和を否定し、新たな平和に書き換える動き。これまでの世界大戦がそうだった様に、第3次世界大戦の戦勝国が新たな平和を構築する。そして今の国連に代わる新たな国際機関を運用する未来が始まったと言える。

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