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安倍首相を批判する前に

■新型肺炎(COVID-19)のパンデミック

 世界保健機関(WH)は正式に、新型肺炎(COVID-19)のパンデミックとは認めていない。その可能性が「非常に高い」と発言しただけ。3月1日の段階で、アメリカ・イギリス・フランスでも感染拡大が始まった。既に中国・韓国・日本・イタリア・イランで感染拡大しているから、実質的にパンデミック。だがWHOは、中国の面子を優先してパンデミック宣言をしない様だ。

■安倍首相の学校休校要請

 安倍首相は2月29日に、学校の休校を要請した。すると日本各地で反発が起こり、野党からも反発の声が出た。反発の理由は幼稚だ。根回し・相談・唐突すぎる等の反発。根回し・相談・唐突すぎる? 災害は突然訪れる。疫病も突然訪れる。これが現実だ。平時の根回しや相談など不可能。これは戦時と同じ。日本は突然、新型肺炎で平時から戦時になった。これを全国の知事は理解すべきだ。

 全国の知事は、連日の報道で新型肺炎の恐ろしさを知っているはず。疫病対策では人間の移動停止が基本。だから休校要請は、「いつか来る」ことは明らか。反発するのは、新型肺炎の恐ろしさを理解していない証。

 災害は人間を無視して突然発生する。そんな時に相談や根回しなど無意味。理解できない者は、安倍首相の「進め方が稚拙」と批判する。今は新型肺炎(COVID-19)と人間の戦争。平時では相談できても、今は戦時なのだ。だから稚拙ではない。決断しなければ対応できない状況なのだ。

■疫病対策は戦争と同じ

 戦争では議論する時間がない。敵国は自国の議論に合わせないから、指導者の決断が全てになる。これは戦時体制であり、期間限定の独裁で戦争に挑む。戦争が終われば議論する時間が得られるので、民主的な議論が可能。これが平時体制。

 安倍首相を批判する者たちの多くが、戦時と平時の区別が付いていない。平時の認識で新型肺炎対策を見るから驚くのだ。今回は人間が敵ではなくウイルスが敵。しかも目には見えない敵の群れに世界が襲われている。だから今の日本は、新型肺炎との戦争なのだ。

■人間の移動を停止

 新型肺炎はウイルスであり人間に寄生する。だから人間の移動は新型肺炎の感染拡大を意味する。だから人間の移動を停止することは、感染拡大を抑止する。ならば戦争の戦略が適用できる。

海洋戦略=目的(制海権の獲得)・手段(敵艦隊+敵基地ネットワークの破壊)・方法(艦隊と基地ネットワークの造成)

 海軍であれば、自軍の艦隊と基地ネットワークを造成することが方法になり、敵艦隊と敵基地ネットワークを破壊することが手段になる。敵艦隊を撃破することで制海権が得られるので、敵軍の戦略を破壊するには、敵軍の手段を破砕することで成立する。

 さらに敵基地ネットワークを破壊することは、敵軍の手段を破砕する。基地ネットワークは補給手段であり、敵軍の移動手段の土台となる。新型肺炎対策も同じで、人間の移動を停止することは、感染拡大の戦略を破砕する。だから国境封鎖・都市封鎖は疫病対策の基本になる。

■国境封鎖と都市封鎖

 私は以前から、国境封鎖と都市封鎖を主張してきた。人間の移動は感染拡大の原因だから、人間の移動を停止すれば抑止になる。1カ月前ならば、中国全土からの入国禁止は先手の策だった。今では中国全土・韓国全土からの入国禁止は後手の策になった。

 だが後手の策だとしても、中国全土・韓国全土からの入国禁止は、新たな新型肺炎の進入を停止する。外国から進入しないのであれば、日本国内で感染拡大の原因を一つ取り除ける。

 次に新型肺炎感染者が出た地域の、都市封鎖・町封鎖を実行すべきだ。これも既に後手の策だが、これ以上の感染拡大を抑止できる。繰り返すが、人間の移動が感染拡大の原因。人間の移動が停止すれば、感染拡大を停止できる。

 新型肺炎を町か都市内部に閉じ込め、人間の移動を完全に停止する。物資は、町・都市の限定された場所から供給する。これで感染拡大が続いても、それは、町・都市内部に限定される。

■石炭とバイオディーゼルの活用

 新型肺炎のパンデミックになれば、外国から石油輸入すら難しくなる。ならば発電は原発が主力になる。だがこれでは不足だから、石炭を用いた発電を増やす必要がある。何故なら、石炭は国内で得られることと、閉山された炭鉱が存在する。コストが合わないから炭鉱は閉山された。だがパンデミックで石油不足になれば、石炭は重要なエネルギー資源に回帰する。日本政府は、今から石炭回帰を想定すべきだ。

 バイオディーゼル(菜種油や廃食用油などで製造されるディーゼルエンジン用の燃料)は日本国内でも得られるエネルギー資源。植物油・魚油などはバイオディーゼルになるし、藻から石油を作ることも出来る。日本各地に漁港が存在し、廃棄される魚はバイオディーゼルの燃料となる。日本各地には、廃棄されるエネルギー資源が豊富だ。この活用が、日本政府に求められる。

■代替案を出せ

 私から見れば、安倍首相の新型肺炎対策は1カ月遅れている。私は戦争の視点から新型肺炎対策を主張してきた。批判するなら代替案を出すのが礼儀。批判だけなら誰でも出来る。批判だけなら安倍首相の対策を妨害する。代替案を出すことで、採用されれば対策を加速できる。批判しか出来ないなら黙っていろ。

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