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香港デモ隊が市民から支持を得る理由

■長期化と過激化

 香港デモは長期化し終わりが見えない。香港警察とデモ隊の行動は共に過激化。朝は平穏でも夜になると衝突が発生する。香港警察は無差別に市民を攻撃するようになり、報道関係者だと判っていても攻撃する。

 デモ隊は過激化したと言われても、攻撃は政府施設と中国系の店に限定されている。デモ隊にはリーダーはいないが、限定された攻撃が維持されている。無差別攻撃を行う香港警察とは対象的な状況になっている。

■対テロ・対ゲリラ戦の失敗

 軍事と治安は別の概念。だが対テロ・対ゲリラ戦で共通する。デモは定められたルートで抗議活動をする。だが公共設備・民間施設を破壊した段階で暴徒。これがデモと暴徒の区別。2019年7月1日に、デモ隊は立法会の入口を破壊して立法会施設を占拠した。この段階で暴徒になった。

 香港政府は一国二制度なので表向き自治権を持ち、香港警察を運用している。香港政府は香港警察の対ゲリラ戦でデモ隊に対応。対ゲリラ戦の基本は地元民を中立と見る。何故なら地元民は生存権・財産・自由を奪う側を敵と認識する。だから対ゲリラ戦の基本は地元民から生存権・財産・自由を奪わない。

 だが香港警察は市民から生存権・自由を奪った。8月31日は香港警察が地下鉄で無差別に市民を攻撃した典型。これで香港警察は市民の生存権を否定した。地元民は生存権・自由を奪う香港警察を「悪」と認識したので、香港警察は対ゲリラ戦で失敗した。

 生存権を否定する側が悪で、生存権を守る戦闘は正義。これは国際社会の基本。だから戦争は肯定されている。破壊活動は許されない。だが生存権を守る戦闘は肯定されている。香港警察とは異なりデモ隊は市民から生存権を奪わない。香港警察は無差別攻撃でデモ隊は限定攻撃。市民は比較することでデモ隊を善と認識した。

■デモ隊の限定攻撃

 香港デモは過激化したと言われても、デモ隊による破壊は限定されている。例えば建物が燃えないように道路にゴミを集めて燃やす。消防隊が消火活動を開始すると、デモ隊は消火活動を妨害しない。

 香港警察は交通機関でデモ隊を待ち伏せ。バス利用者を調査するが、この間は運行が停止する。利用者である市民が香港警察に抗議すると、抗議した市民は違法集会を理由に逮捕される。

 デモ隊と香港警察は同じように交通妨害を行う。比較するとデモ隊は限定攻撃で、香港警察は無差別攻撃になる。デモ隊も交通の自由を奪うが、直ぐに復旧できるようにしている。デモ隊の攻撃は過激化したが常に限定されている。

■攻撃手段を持たないデモ隊

 3000年の戦争史に従えば、「テロ・ゲリラは、最終的に軍事的勝利を得る手段の入手に見通しがないと判れば自然に休止する。それを封じて待つのが対テロ・ゲリラ作戦の常識」。中国共産党も採用していると思われる。

 香港のデモ隊を見ると、香港警察を無力化する攻撃手段を持っていない。火炎瓶を使うが、警官隊へ直接投げることをしていない。さらに鉄パイプなども、警官隊へ直接投げることを回避しているように見える。

 デモ隊が勝利するには、攻撃手段である弓矢・爆弾・銃器の購入と使用が必要。だがデモ隊は爆弾・銃器を購入して戦うことをしていない。デモ隊は香港市民から支持を得たが、最終的には自然休止する運命が待っている。

■攻撃手段の代替

 デモ隊は限定攻撃を採用することで香港市民から支持を得た。これでデモ隊は香港政府に対して戦略で勝利している。しかし攻撃手段が無いので最終的には休止する運命。ならばデモ隊は攻撃手段を持つ必要がある。実体兵器が駄目ならば、代替攻撃手段を使うことが望ましい。

 デモ隊は政府施設・駅施設などを破壊したのは事実。ならばデモ隊は公の場で、謝罪と弁償することだ。この時は顔と氏名を隠し、謝罪と弁償をするだけで良い。今顔と使命を明らかにすれば、香港警察に捕まり生命の保証はない。だから氏名と顔を明らかにするのは、デモ隊の5要求が採用されてからで良い。

 デモ隊が公の場で謝罪・弁償を行えば、無差別攻撃をする香港警察は悪の認識を世界に与える。何故なら香港警察は無差別攻撃を肯定。デモ隊の倫理が、香港政府への代替攻撃手段になる。

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