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中国共産党は民主主義を否定する

■独裁の国

 中国は共産党による一党独裁の国。社会主義・共産主義を思考の根幹とする人間しか認めない国。人間には複数の思考が存在するが、中国共産党は全ての国民の思考を管理することを選んだ。だから宗教・歴史・伝統さえ社会主義・共産主義に適合するように改変する。

■解放の意味

 中国には国家の軍隊は存在しない。中国に存在するのは共産党の私兵である人民解放軍。白人世界の価値観から見ると、人民解放軍の意味と使い方を知ることができる。紀元前332年にイッソスの戦いがあった。アレキサンダー大王はペルシャのダリウス3世と交戦。

 この時アレキサンダー大王の軍はペルシャ軍に損害を与える。ダリウス3世は自軍の損害を見て、アレキサンダー大王に講和を求めた。アレキサンダー大王はダリウス3世の講和に対して次の様に返答する。

「ペルシャを解放する!」

 この時のアレキサンダー大王の発言から、「解放とは征服するための口実用語」が白人世界の常識となる。この意味から見れば、人民解放軍とは人民征服軍が真の意味になる。さらに人民解放軍は中国共産党の私兵だから、国民を征服する人民征服軍として使われている。

■民主主義を恐れる

 中国は隣接する国を併合して巨大化した国。すると異民族を併合したことで多民族国家になった。多民族になると宗教・言語は複数になり、考え方や意思疎通が難しい。そこで中国共産党は独裁で支配する道を選んでいる。

部族社会・多民族を統合する方法
1:独裁
2:宗教
3:唯物主義

 民主主義は地縁・血縁関係の仲間が共同体を作り、共同体の代表が集まり協議する。代表は共同体の代表だから利益誘導型の政治になる。民主主義の原点は「個人の利益よりも全体の利益を優先した多数決が民主主義」。だが原点を忘れ「多数決が民主主義」になると、個人の利益が共同体の利益になり国家の団結力が低下する。その典型が衆愚政治か煽動政治。

 多民族国家の場合は、各共同体の代表が利益誘導型の政治を行えば、欲求不満が蓄積されて最終的には分裂する。実際に独裁力が弱くなったユーゴスラビアは、民族主義の芽生えと共に国家が崩壊した。中国共産党はこのことを知っている。だから国内の民主主義を否定している。

■民主主義を採用すれば

 仮に今の中国に民主主義を採用すれば、国民ならば政治家になれる権利を持つ。国民が政治家になれるなら、政治家になり権力を追求する。そうなれば共産党員よりも多くの政党が誕生し、中国共産党は弱小勢力か政治権力から排除される。

 アラブの春は2010年から始まった。アメリカ型民主主義を採用した国々は民主化ではなく、己の利益を優先した衆愚政治か扇動政治に陥った。結果的に国家を分裂させるだけに終わっている。

 アラブの春を採用した国の多くが部族社会なので、多部族を一つに纏めるには独裁政治しか道は無かった。だがアメリカが民主主義を輸出したことで、国家を分裂させるアラブの春になった。

■中国を民主化させる道

 中国は多民族国家なのは明らか。だが多民族国家でも民主化することは可能。その典型はアメリカ。アメリカは国家と国民を契約関係にしており、国民の民族性と切り離している。他の国は家族単位で国家と結び付くので、民族主義を残す道を選んでいる。この違いだから、アメリカは多民族国家ではなく多人種国家アメリカになった。

 多人種国家ならば民族性は希薄になり、民族単位で政治を行うことはない。だからアメリカでは、地域の代表が民族の代表にはならない。中国もアメリカ方式に変えれば、多民族国家中国から多人種国家中国に移行できる。そうなれば独裁は不要になる。

 もう一つは、中国の神話を“中心”とした異民族の統合。日本は本来各地の部族ごとに神を祀る世界だった。古代日本は多宗教だったが、天皇家の神を中心とすることで多神教に移行している。これが日本の神道。

 日本の神道は天皇家の神を中心とし、他の神々と対等にした。すると部族単位の価値観は維持されるから闘う必要は無い。中国共産党が中国の神話を中心とすれば、併合した国の宗教も対等にできる。そうなれば宗教を否定することはない。

 中華思想と神話の黄帝を中心とし多民族を結合する。これはアメリカと同じ多人種国家への移行を意味する。中国の神話を中心とすることで、異宗教・異民族を一つに纏める多人種国家・中華人民共和国に移行できる。

■現実は難しい

 現実の中国共産党は社会主義・共産主義を優先している。宗教・文化・伝統を社会主義・共産主義に適合する道を選んでいるから、民族性を否定した独裁を行っている。アメリカと日本の成功例があるのだが、中国共産党は独裁による支配から変えようとはしない。

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