ワシントン・タイムズ・ジャパン

吉本と医療界 芸人と無給医 もう昔のやりかたじゃどちらも不満を抑えられない

前々回の記事で期待していた岡本社長の5時間会見。いやはや、火に油を注ぎました。藤原副社長が癒しとかの評価もありましたが、吉本の弁護士の力不足を強く感じましたし、むしろこの組織としての危機管理への対応力の低さが悲しいです。

そして加藤さん含めた中堅芸人である被雇用者(契約書はないのでこの言葉が正確かどうか?)は荒れています。なんとか全体を抑えようといわゆる「大人の対応」を促す松本さんに対して、この対応こそがブラック、権力側だと解説する記事もあります。そう昔の日本のやり方、まあまあと言いながら落とし所を認めることができない人間が増えているのでしょう。(橋下さんのこんな記事もあります。ほぼ同意です。)

この吉本の芸人の状況、無給医問題とも共通します。

今は安い給料でも将来たくさん稼げる夢がある。そしていざという時には会社、医局が守ってくれる。そうこの組織は最低限の安定を保証し、あるかもしれないバラ色の未来に導いてくれると信じているから、様々なブラックな仕事も永遠には続かないと信じて今までじっと耐えて頑張れた歴史があります。

ただ時代が変わり未来が見えにくくなり、若い人の感覚が変化しているのに、お偉いさんたちがそれに気づくことなく今までの搾取のやり方を変えなかった。そして危機の時に今回のように遠慮なく愛情なく(そう見える)切り捨てる。そりゃ組織に対する忠誠、上司に対する尊敬がなくなります。

「その裏切り」(の蓄積)にみんな耐えることができなくなり、今回のような組織に刃向かうという窮鼠猫を嚙む事例になったのだと思います。(会長は稚拙と思ってないようですが、あの会見の稚拙さを見ると尊敬できない気持ちはさらに強くなったでしょう。)

また医療界における無給医問題も似た構図です。医学的には優れていても社会に疎い上司で、人の心を感じることが苦手なできの悪い医師が上にいたら、若い先生は上司を尊敬できず、組織のために無給で働こうとは思いにくくなります。

そのことからも芸人も医師も下の人間たちこそ絶対しっかり育て、教育しなければいけないんです。そして厳しい修行中でも普段しっかりフォローすることで、はじめてパワハラもどきをしてもファミリーという言葉を使って許される可能性が出てくると思うんですけど。

そう、芸も医療も厳しさはある程度必要です。だけど一番大切な、危機の時に組織、上司が身をもって助けてくれるに違いないという安心感を部下に感じさせなきゃいけません。それが少なくともこの社長にはなかった。パワハラの程度問題含め本当に難しい部分だとは思いますが。

ただ色々出ていますが、一番は宮迫さんと田村さんの反社会的勢力事案に対する嘘からはじまったことです。その事故対応で吉本が下手くそだったのは事実だけど、今回のブラック企業、パワハラ問題とはしっかり問題を分けて欲しいです。こんな良記事もあります。(「吉本・芸人・テレビ局、君ら『全員アウト』やで」元経済ヤクザ語る


「中村ゆきつぐのブログ」より転載
http://blog.livedoor.jp/dannapapa/

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