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世間を味方に会社を悪者にした宮迫・田村、涙の謝罪会見

 カラテカ・入江の解雇から始まった吉本興業の芸人の首切り。吉本興業が入江ひとりに責任を負わせる形でうやむやにしようとしていたことを週刊誌が嗅ぎつけ、参加した芸人達の金銭授受が明らかにされました。当初は金銭授受を否定していた雨上がり決死隊の宮迫博之(49)、ロンドンブーツ1号2号の田村亮(47)でしたが、謹慎を言い渡され、他の吉本の芸人と共に謝罪コメントを発表。これで今回の騒動は幕引きかと思いきや、宮迫が吉本興業から契約破棄を言い渡され、20日に、田村と共に謝罪会見を開きました。

吉本興業の闇、不信感を暴露

 急きょ開かれた謝罪会見。黒のスーツ、黒のネクタイを締めた宮迫と田村が報道陣の前に姿を現しました。2人とも、ひどくやつれた姿で神妙な面持ちを浮かべ、詐欺被害にあった方、不快な気持ちにさせた方々へ深々と頭を下げ、謝罪の言葉を述べることから始まりました。それから約2時間半に及ぶ会見が生放送され、放送後、動画配信サイトにもその時の映像が全てアップされていました。

 宮迫は自身の保身のために当初嘘をついてしまったことを認め、同じく金銭の授受がないと主張していた田村と共に、吉本興業の岡本社長に、「謝罪会見を開きたい」旨を伝えに行ったのですが、「事務所としては静観すると言われた」と話しました。謹慎が伝えられた際、再度会見を申し出たのですが、事務所側から許可は下りず。話し合いの際、その場にいた弁護士などを部屋の外に出した後、岡本社長が「お前らテープ回してないやろな」と言い、「お前一人でも辞めて会見したらええわ。やってもええけど、全員、連帯責任でクビにするからな。俺にはお前ら全員クビにする力があるんだ」と言われたことを明かしました。

 その後宮迫が、「自分が全責任を負って引退する。引退会見でもいいから謝罪をさせてほしい」と嘆願したところ、岡本社長は「引退はさせない、させるわけにはいかない」として、「謝罪会見をさせてやる」と会見の許可が下りました。しかし、期間は事務所側で決定し、それがいつになるかは明言できないと言われ、宮迫は不信感を抱き、自分達に弁護士をつける選択をしたといいます。

 田村は、事務所側の弁護士が謝罪会見を止める理由が分からず、弁護士に聞いたところ、ファミリーなのに何故勝手に弁護士をつけたのかと上層部が悲しがっていると聞かされたと明かしました。田村は、事務所側が親で、芸人が子供だと思っているなら、子供が悪いことをして謝りたいということを止めるのは親ではないとして、不信感が拭えなくなったと話しました。

 その後、吉本興業から、謝罪会見について驚くべき内容の書面が送られてきました。宮迫と田村2人の引退会見、もしくは2人との契約解除、どちらかの選択を迫るもので、これはおかしいと再度岡本社長と話をしたものの、宮迫だけの引退会見、生放送という条件も呑んでもらえず、結果、事務所を辞めて自分達で会見を開くことを決定したということでした。

 岡本社長の暴言や、吉本興業の闇を暴露する形となったことについて宮迫は、「こんなことを言う会見にしたかったわけではない。事実を細かく話すとこういう形になってしまった、不本意だ」と悔しさを滲ませていました。田村も、「吉本興業には感謝しかない。こんなことしたいわけではない」として、このような会見になったのは吉本興業への不信感が募ったことが原因であることを涙ながらに話していました。

批判はどこへ? 同情、応援する声多数

 2人の謝罪をしたいという気持ち、相方やその他の芸人に対する申し訳なさは伝わってきました。その分、謝罪会見をさせてもらえなかった吉本興業に対する不信感も伝わってきて、事務所の闇や、岡本社長の暴言を暴露したことで、世論は完全に吉本興業を悪者扱い、謝罪をした宮迫、田村に同情し、応援する声が圧倒的に多くなりました。

 宮迫、田村のツイッターや、動画投稿サイトのコメント欄には多くのコメントが寄せられ、そのほとんどが、「宮迫、田村は嘘をついたことが悪いだけで、それを謝罪したのだから、反省してまた帰ってきて欲しい」、「今度は岡本社長が謝罪会見を開いてほしい。芸人だけをさらすのはおかしい」というものです。

 中には、「宮迫、田村など芸人が詐欺集団と気づくわけがないのだから、知らずに参加したのは事実。詐欺被害者にまで謝る必要はない」、「汚いお金は回り回っている。詐欺集団がコンビニで使ったお金や、お釣りが回ってくるんだから、そのお金を持っている人は罪にはならない」、「芸人を追及するより、詐欺集団や、パーティーを開催したホテルを追求すべき。写真を入手した週刊誌も金払って情報を得ているなら追及されないのはおかしい」など、芸人の金銭授受の外側に目を向けるべきだという声も多く上がっていました。

 また、「宮迫、田村の謝罪会見で、これまで悪者だった2人が、新しい悪者として吉本興業を立てたことで、今度は岡本社長が悪者になっている」というように、メディアによってうまく民衆が操られていることを指摘する声もありました。

結局は保身のための謝罪だったのか?

 今回の謝罪会見で、世間は2人を許し、またテレビに戻って来てくれることを応援する人を増やした点では大成功だったと思います。お笑いのことや、相方、先輩や後輩につて話す場面では声を詰まらせ、涙を流す2人に同情したくなる気持ちにさせられます。

 謝罪会見をしたくてもできなかったことを、「お世話になった、感謝しかない」という吉本興業の闇や暴言を暴露してでも、強調したかったという点では、世間からのバッシングを受けてことの重大さに気づき、罪悪感に押しつぶされることに耐え切れず、早く世間から許しを得たいという気持ちが見え隠れしていたように感じられました。

 いくら泣きながら謝罪しても、結局自分のためにやっていることという印象が拭えませんでした。何より、謝罪の仕方に違和感がありました。宮迫と田村がやってしまったことは、「金銭の授受があった事実を認めず、嘘をついたことです。詐欺を働いたわけでも、法に引っ掛かるようなことをやったわけでもありません。詐欺の被害にあった方々や、不快な気持ちにさせてしまった方々への謝罪」ということで終始頭を下げていたので、嘘をついたことの反省よりも、金銭の授受があったことを反省しているように見えました。

 本当に詐欺集団だと知らず、繋がりもなかったのであれば、岡本社長が言っていたように、引退するほどのことではないですし、これほど大事にすることもでないように感じます。闇営業として行ったのだから、仕事として報酬を受け取るのは当然のこと。素人が詐欺集団とだと気づくのは難しいため、金銭を受け取るのは致し方ないでしょう。結果的に詐欺集団が詐欺をして得た金銭を受け取ることになったことについて頭を下げるのは、猛省している真摯な姿勢に見えますが、宮迫と田村の一番の問題点のすり替えのように感じさせられました。宮迫は会見の中で、自身の保身のために嘘をついたと明言していました。そこが一番の問題点なのに、詐欺集団だと知らなかった、知らずに受け取ってしまったことを強調していたため、結局保身のための謝罪だったのではと残念に思いました。

 当初は引退覚悟で岡本社長へ、会見したいことを打診したと宮迫は話していました。しかし、事務所を辞めて自分達で開いた会見のため、引退会見ではないとして、しばらく自粛して、芸人としての活動は今後も続けることを明かしていました。宮迫が相方と出演している「アメトーーク!」は好きな番組なので、このまま引退して番組がなくなるのは寂しく、また戻ってきて欲しいと思っています。もし引退すれば、世間はこの騒動を忘れるでしょう。吉本興業もうやむやのまま終わらせられるかもしれません。しばらく反省期間を置いた後、批判を真っ向から受けながらも、視聴者を笑わせて、芸人として社会貢献してもらいたいと思います。

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