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  • 乾 一宇
    乾 一宇
    元防衛研究所研究室長
    茅原 郁生
    茅原 郁生
    中国安全保障
    濱口 和久
    濱口 和久
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    高永喆
    高永喆
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    新田 容子
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    岡田 真理
    岡田 真理
    フリーライター
    杉山 蕃
    杉山 蕃
    元統幕議長
    竹田 五郎
    竹田 五郎
    元統幕議長
    田村 重信
    田村 重信
    元自民党政務調査会審議役
    吉川 圭一
    吉川 圭一
    グローバル・イッシューズ総合研究所代表

    日本の政治家はイギリスから学べ

    ■イギリスとイランの対立

     イギリスはイランの石油タンカーをジブラルタル海峡で拿捕。イギリスとイランの対立関係が悪化し、イランはイギリスの石油タンカーを拿捕すると公言。イギリスは駆逐艦をイラン近海に派遣することを公言し、対立関係は悪化するばかり。

     そんな時にイギリスはイランの石油タンカー船員を保釈。さらにイギリスは、イランに対して石油タンカー解放の条件を提示。

    ■国際社会の基本

     ナポレオン戦争時代にイギリスとフランスは対立。イギリスはフランスの商船を拿捕。イギリスは船員をフランスに帰国させたが商船と積荷を奪った。フランスは怒ってフランスで生活するイギリス人を拘束して刑務所に入れた。

     すると国際社会はフランスを批判。白人世界の価値観だが、人間から自由を奪う行為は殺人の次に重い。だから刑務所で自由を奪う。先に手を出したのはイギリスだが、フランス船員を帰国させた。だがフランスは民間人のイギリス人を刑務所に入れて自由を奪った。

     白人世界の価値観では自由を奪う行為が悪いと見なす。フランスはイギリスの策に嵌ったのだ。イギリスは直接対応するのではなく、間接的な対応でフランスに挑んだ。

     イラクのフセイン大統領は、湾岸戦争前に外国人を拘束。そして民間人を人間の盾に使った。フセイン大統領は民間人から自由を奪ったので国際社会から批判された。この様に、民間人から自由を奪うと国際社会を敵に回す。

    ■船員の保釈

     イギリスはイランの石油タンカーをジブラルタル海峡で拿捕。次にイギリスは船員を保釈した。この流れはイギリスが使う典型的な間接的な対応。これでイランはイギリスの石油タンカーを拿捕しても、同じ様に船員を保釈しなければならない。

     仮にイランがイギリスの船員を拘束すれば、国際社会はイランを批判する。最悪の場合は、民間人救出目的でイラン空爆を正当化させる。イラン空爆はアメリカ・イギリス連合になり、周辺諸国も民間人救出作戦に協力しやすい。

     そうなればイランを敵視するサウジアラビア・アラブ首長国連邦なども作戦参加。これではイランは小さな紛争から大きな戦争に巻き込まれてしまう。だからイランは、イギリスの石油タンカーを拿捕しても、素早く船員を保釈しなければならない。

     イランの報復は確実。だがイギリスから船員を保釈したことで、イランも同じ様にする道を教えている。これでイギリスは船員(国民)の安全を、間接的にイランに保証させたことを意味する。

     戦争は単独ではしない。必ず複数の国と連合して戦争するのが基本。イギリスはイランと対立しているが、複数の国と戦争することを臭わせて自国民の生命を護ることに成功した。今後イランはイギリス人を拘束できても、イギリスと同じ様に短期間で保釈するしか道はない。長期化すれば複数の国と戦争することになる。イギリスらしい間接的な策だ。

    ■石油タンカーの行き先

     イギリスは船員の保釈後、イランに石油タンカー解放の条件を提案した。それは「シリア行きではない証明」を明らかにすること。見た目はイギリスが譲歩しているが、中身はイランに厳しい要求。何故なら「シリア行きではない」ことを証明することは難しい。

     イランは輸出目的でシリアに石油を輸出。誤魔化すために正規のスエズ運河ではなく南アフリカ周りでジブラルタル海峡に入った。イランはアメリカから経済制裁を受けて石油の輸出が禁止された。前提からイランは違法行為をしている。しかも違法だから通常使わないルートを使った。

     行き先はシリア。シリアも経済制裁を受けているから、シリア向けは拿捕される。イギリスは間接的にシリア向けを拿捕。だから直接イランと対立するわけではない。ここがイギリらしい対応。イランの石油輸出は禁止されている。だから直接イランの違法行為で拿捕できる。これではイギリスとイランは直接対立関係になる。イギリスは経験から直接対立を回避している。

     そこでシリア向けの拿捕なら間接的な対応になる。間接的な対応の長所は選択肢が増える。実際にイギリスは、イランに「シリア向けではない証明」を求めた。シリア向けでないならタンカーを解放する。公に発言したらイギリスは約束を守る。だがイランは証明が難しい。違法行為だから不正規ルートを用いた。これでシリア向けではない証明は不可能。

     イギリスはイランが証明できないことを知っている。だからイランに要求した。イギリスらしい要求だ。イギリスは公に紳士的な対応だから好印象。これでイランが怒れば、イランの立場が悪くなる。

    ■シリア以外になっても

     仮にイランの石油タンカーが、シリア以外の国に行くことが証明されても困らない。イランが強引に別の国への輸出だと証明すれば、イギリスは石油タンカーを解放する。イギリスはイランの石油輸出で拿捕していない。イギリスはシリア向けだから拿捕した。

     イランが石油輸出を証明すれば、今度はアメリカの出番。イランの石油輸出はアメリカによる経済制裁で禁止されている。イギリスに石油タンカーを解放させた証明が、今度はアメリカによる経済制裁違反を証明する。

     イギリスはイランとの約束通り石油タンカーを解放。イランの石油輸出では違反だから、今度はアメリカがイランの石油タンカーを拿捕することになる。しかもイランの違法証明だから、イランには逃げ道がない。

     シリア以外への移動とアメリカに拿捕されない選択はイランへの帰国。この選択が採用された場合は、イランはイギリスの石油タンカーを拿捕しても、船員と石油タンカーをイギリスに帰国させなければならない。

     イギリスによるイラン石油タンカー拿捕がアメリカの要請だとしても、船員(国民)の安全とタンカーの帰国を確定したことになる。これはイギリスらしい策。そして今後の危険はアメリカが担当する。だからイギリスは漁夫の利を得る立場。

    ■日本の政治家も学ぶべき

     この様に間接的な対応は選択肢が増える。短所は使える人材が少ないこと。特に日本では使える政治家がいない。間接的な対応を学ぶなら、イギリス人の戦略家リデル・ハートの著作「間接近接戦略」が好ましい。

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