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北上田毅は「辺野古に基地はつくれる」と言っている

 チョイさん=北上田毅氏は大浦湾側の埋め立て予定地には軟弱地盤があるから辺野古飛行場はつくれないと言い、「辺野古に基地はつくれない」という本を2018年9月に出した。「辺野古に基地はつくれない~軟弱地盤問題と県民投票で示された民意」という講演を本土で行っている。

 本を出版して半年ほど過ぎたが、北上田毅氏のブログ「チョイさんの沖縄日記」には5月1日に「地盤改良工事検討業務の入札始まる — 設計概要変更申請は来年度まで遅れる。辺野古にこだわり続ける限り、普天間の危険性はいつまでたってもなくならない!」と長い題名のブログが掲載された。「普天間の危険性はいつまでたってもなくならない」と書いてあるが、ブログを読むとそうではないことが書いてある。
 
 北上田氏は防衛局が地盤改良工事や各護岸工等の設計を行うための「シュワブ(H31)土木基本設計」の委託業務の入札が開始したことについて、当初は、年内にも地盤改良工事の設計概要変更申請が出されるのではないかと言われていたが、申請は来年度になることを指摘している。
そして、。設計概要変更申請までに1年かかるが、申請が出ても県の審査にはかなりの時間が必要となるし、デニー知事は変更申請を承認しないから、政府がそれを不服として違法確認訴訟を提訴しても確定までには相当の時間がかかると述べている。また、大浦湾全域で地盤改良工事を行う前にサンゴ類を移植しなければならないが、移植対象となっているサンゴ類は合計7万4千群体にもなる。知事は特別採捕許可を出さないだろうから国は裁判に訴えなければならないし、埋め立てを認められたとしても、膨大な量の移植には長い時間が必要であり、これらの問題が全てクリアされて、やっと地盤改良工事を始めることができる。地盤改良工事も設計で大幅に延長されることを北上田氏は指摘している。
 政府が何回も裁判に訴えて、それがなんとか認められたとしても、地盤改良工事が終了するまでだけでも、これから何年もの年月が必要となる。それからやっとケーソン護岸等の工事が行われ、深い大浦湾への土砂投入が始まるが、これもかなりの期間が必要であることを指摘した北上田氏は「辺野古にこだわり続ける限り、普天間の返還は果てしなく遅れるのだ」と述べている。
北上田氏の注目すべき指摘である。北上田氏は「辺野古にこだわり続ける限り」普天間の危険性は「いつまでたってもなくならない」のではなく、「果てしなく遅れる」と判断しているのである。つまり、辺野古飛行場が完成するには気の遠くなるような時間がかかると述べているのであって「辺野古に基地はつくれない」とは述べていないのだ。

 軟弱地盤のために飛行場はつくれないと主張して本も出版したが、半年もたたないうちにつくれないとは言わなくなった北上田氏なのだ。軟弱基盤はつくれない根拠ではなく、飛行場建設が長期間になる根拠に代わった。
 
北上田氏のブログでもう一つ注目すべきことがある。北上田氏は普天間の返還が「果てしなく遅れる」原因の一つに玉城デニー知事の政府の設計、サンゴ移設、埋め立て申請を許可しないで裁判になることを挙げている。そして、裁判は政府が勝つと断定している。デニー知事が勝てば移設工事が中止になる。しかし、北上田氏はデニー知事が裁判に勝って辺野古移設工事が中止になるとは一言も言っていない。政府が裁判に勝つが裁判のために辺野古移設工事は伸びてしまうと述べている。北上田氏はデニー知事は裁判で負けると判断しているのだ。ということは政府の申請を認めないデニー知事の行為は違法行為であると北上田氏は断言しているに等しい。
 デニー知事は違法行為をして辺野古移設工事を遅れさせて普天間飛行場による宜野湾市民の危険性を「果てしなく」延ばすのである。違法行為をして宜野湾市民の騒音被害、命の危険性を「果てしなく」延ばすのは県知事として許されないことである。宜野湾市民の被害を一日でも早くなくすために辺野古移設工事を引き延ばす目的の違法行為をするべきではない。デニー知事が違法行為をしなければそれだけ辺野古移設は早くなり宜野湾市民の危険性除去も早くなる。デニー知事は違法行為をするべきではない。といっても違法行為をやるだろう。そして、裁判で負ける。この繰り返しをこれから2、3年はやるだろうな。


「沖縄に内なる民主主義はあるか」より転載
http://hijai.ti-da.net/

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