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想定される日中戦争

■拡大する中国

 歴史的に大陸国家が海に進出すると必ず海洋国家と戦争になる。大陸国家ローマは海に進出して海洋国家カルタゴと戦争になった。スペインが海に進出してイギリスと戦争になりアルマダの海戦になった。

 今では中国が海に進出し、海洋国家アメリカ・日本と対立が生まれている。そして中国との戦争が想定される様になった。

■間違った想定

 中国との戦争を想定することは良い。だが3000年の戦争史を見るとあり得ない想定が存在する。中国軍が日本を先制攻撃し、日本の離島を占領する想定はあり得ない。何故なら国際社会では、軍隊を用いて先に開戦した国は悪の国にされる。

 軍隊を用いて開戦する行為は今の平和を否定する行為。だから宣戦布告後に開戦しても、今の平和を否定するから悪の国にされる。これが国際社会。戦前の日本は軍隊を用いて開戦したから今の平和を否定した。だから悪の国にされた。

 国際社会では先に開戦した国が悪の国にされるから、相手国を怒らせて相手国から開戦する様に仕向けるのが基本。戦前のアメリカはABCD包囲網やハル・ノートで日本を怒らせた。これが基本的な策。

 中国が人民解放軍を用いて日本の離島を占領する想定は戦争史を無視している。何故なら中国が悪の国になる失策は採用しない。むしろ中国は国際社会抜け穴を用いて間接的な戦争をしている。

■間接的な戦争

 軍隊を用いた開戦は直接的な戦争であり今の平和を否定する。これは国際社会では直接的な戦争と認識され否定されている。だがこれでは国防が困難。理由は強国でさえ弱国の動きに対応できないからだ。そこで経験則から間接的な戦争で強国も弱国も対応する様になった。

間接的な戦争の代表例
1:航空機・砲撃を用いた越境攻撃。
2:第三国への物資供給。
3:義勇兵派遣。
4:テロ・ゲリラを用いた戦争。

 シリアを舞台にイランは革命防衛隊を派遣し、イスラエル軍は航空機とミサイル攻撃で間接的な戦争をしている。イランの革命防衛隊は宗教組織の私兵だから国際社会では義勇兵扱い。イスラエル空軍は正規軍だが、航空機やミサイル攻撃を用いた越境攻撃は間接的な戦争。

 アメリカが中国の蒋介石に行った「フライングタイガース」の義勇兵も物資支援も間接的な戦争。朝鮮戦争で中国が人民解放軍を義勇兵として参戦したが、義勇兵だから黙認される。これが国際社会。

 トルコはシリア内戦でテロ組織を追い、トルコ陸軍をシリア領内に侵攻させた。正規軍を隣国に侵攻させたら今の平和を否定する行為のはず。だがトルコの行為は黙認された。これはトルコの侵攻目的が対テロ作戦になっているからだ。

 テロ組織・ゲリラは国籍に関係なく移動する。軍事作戦で国境を作れば、テロ組織・ゲリラは安全な隣国へ逃げる。これではテロ組織・ゲリラは戦力を回復して戦い続ける。これでは対応できないので、対テロ・対ゲリラ作戦では正規軍を隣国に侵攻させても間接的な戦争に分類された。

 これはアメリカもアフガニスタンに正規軍を投入。そうでなければ対テロ・対ゲリラ作戦は行えないからだ。強国でも国際社会の抜け穴を使う。だから弱国トルコも国際社会の抜け穴を用いて隣国シリアに侵攻した。

■中国は間接的な戦争で挑む

 中国は今の平和を否定する戦争はしない。だから間接的な戦争で日米に挑むことになる。可能性の一つとして、「反中国政府のテロ組織が日本の宮古島を占拠」する策。反中国政府のテロ組織が宮古島に上陸。その後テロ組織が宮古島を拠点に反政府活動をすることを宣言する。

 中国共産党は「人民解放軍海軍に対テロ作戦を命令」。これで人民解放軍が宮古島を攻撃占領する口実にできる。反中国政府テロ組織が偽装であり中身は正規軍。だがテロ組織を自称すれば誤魔化せる。

 人民解放軍海軍が宮古島を占領して対テロ作戦を継続するだけ。対テロ作戦だから時間が必要になる。日本人の民間人を救出しながらの作戦で時間を稼ぐ。これはアメリカ・トルコが使っているから国際社会は黙認する。だから日中戦争の想定に入れるべきなのだ。

■国際社会の抜け穴を想定すべき

 アメリカでさえ間接的な戦争で対応している。何故なら強国アメリカでも直接的な戦争は平和を否定する行為。だからアメリカは不用意には直接的な戦争は行わない。アメリカはイラン・北朝鮮などに経済封鎖を行い、彼らが怒るように仕向けている。これが基本的な対応策。相手国を怒らせて相手国から開戦するように仕向けている。

 中国も日本に対して間接的な戦争を既に行っている。日本の土地を買っている。大阪西成区では中華街構想が出ている。西成区に中華街ができれば住んでいる日本人は少数派になる。そうなれば集会で議論はできるが、多数決になれば勝つことはできない。西成区の日本人は少数派として住むか、諦めて出ていくことになる。

 このような土地の乗っ取りは、ロシアはジョージア、ウクライナで用いている。さらにトルコ、中国も使っている。既に間接的な戦争は始まっていると言える。土地の乗っ取りで地元住民は怒り対立のネタになる。これは日本から開戦するネタとして悪用される可能性が高く想定すべきなのだ。

■備えよ

 政治レベルでできることは、外国人が土地を買えないようにすることだ。これで間接的な戦争のネタの一つに対応できる。日本の離島に自衛隊を駐留させることは良いことだ。これに反対する理由は、間接的な戦争の一つが使えないからだ。

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