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    江崎 孝
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    我那覇 真子
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    星 雅彦
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    松谷 秀夫
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    仲村 覚
    仲村 覚
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    仲里 嘉彦
    仲里 嘉彦
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    西田 健次郎
    西田 健次郎
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    豊田 剛
    豊田 剛
    那覇支局長
    宮城 能彦
    宮城 能彦
    沖縄大学教授

    県民大会に登壇した若い世代のお粗末さに気が重くなった

    3月17日の新報社説「新基地断念県民大会 民意無視もう許されない」で県民大会の登壇者は民主主義の危機を口々に訴えたが、顕著だったのは県民投票でけん引役を果たした若い世代のあいさつだったと述べ、若い世代の主張を紹介している。若い世代の主張をを読んで私は気が重くなった。彼らが沖縄の若者を代表するのであれば沖縄の若者は沖縄の民主化の歴史を全然理解していないし、日本が議会制民主主義、法治主義の国家であることを理解していないことになる。

     登壇者の瑞慶覧長風さんは、
    「琉球処分から140年。この島には民主主義は適用されているのでしょうか」と安倍政権の対応に疑問を呈したという。瑞慶覧さんの民主主義への無理解にはあきれる。
     明治政府は江戸時代の士農工商の身分制度を廃止し四民平等にした。四民平等を沖縄にもたらしたのが明治政府による琉球処分であった。このことは高校の教科書にも書いてあったし、常識である。ところが瑞慶覧さんは琉球処分は沖縄に住んでいる人々すべてに差別処分をしたように考えているようだ。それは間違っている。琉球処分は明治政府が使用した言葉であるし、明治政府は琉球を処分した。しかし、明治政府のいう琉球とは琉球王朝が支配している沖縄を指していた。琉球処分の琉球とは沖縄を支配していた琉球王朝のことである。沖縄の民を搾取していたのが琉球王朝であった。明治政府は琉球王朝を処分して四民平等の沖縄県にした。明治政府は沖縄の民を琉球王朝から解放したのである。それが琉球処分である。
    瑞慶覧さんは琉球処分される前の琉球が民主主義国家であると思っているのだろうか。琉球王朝時代は独裁国家で身分差別があり沖縄の民は搾取されていた時代だ。そんなことさえ知らない瑞慶覧さんに失望する。
    沖縄は戦後の米民政府時代を経て日本復帰し沖縄県になった。沖縄県は議会制民主主義国家日本の地方自治体になったのである。沖縄は議会制民主主義社会である。この島には民主主義は適用されている。適用されていないと勘違いしているのは議会制民主主義を理解していないからである。琉球王朝が差別社会であったことを理解していない瑞慶覧さんにはこの島が民主主義社会であることを理解するのは無理かもしれない。

    川崎将吾さんは
    「なぜ沖縄が何十年も声を上げ続けているのか」
    として
    「おじい、おばあにお願いです。あなたの経験を話してください」
    と歴史体験の次世代への継承を呼び掛けたという。
    声をあげているのは埋め立て反対派だけではない容認派も声をあげているし、米軍基地容認派も声をあげている。川崎さんには容認派の声は耳に入れないのだろう。
    私が若い頃にベトナム戦争があった。多くの米兵がベトナムに行き、嘉手納飛行場から飛び立った爆撃機がベトナムに爆弾を落とした。毎日ベトナムの悲惨な戦争のニュースが報じられた。ベトナム戦争から目を背けることができない私の青春時代だった。ところが沖縄戦の経験者である大人たちは現在起こっているベトナム戦争には目を向けず沖縄戦の悲劇を話すだけであった。父母からも戦争体験を聞いたが彼らは自分の体験を話すだけであった。
    1962年にキューバ危機があり、米国とソ連が核戦争を起こす危機が起こった。核戦争を免れた米国とソ連は核戦争にならないために社会主義国家圏と資本主義国家圏の境界線での局地戦争をするようになった。そのために起こったのがベトナム戦争であった。ベトナム戦争は社会主義と資本主義の対立から生じた戦争だった。このことを沖縄戦体験者は教えてくれなかった。川崎さんはおじいおばあの体験を聞きたいと言っているが、川崎さんに必要なことはおじいおばあの話を聞くことではない。自分の目で現実を見ることである。
    なぜ辺野古移設が決まったか、辺野古移設を中止した時に普天間飛行場は固定化するのかしないのか。県外移設、国外移設、閉鎖・撤去は現実的に実現できるのか否か。
    埋め立てに反対する主な理由である
    1、沖縄に新たな基地は不要。
    2、県外・海外に移設すべき。
    3、貴重な自然が失われる。
    4、政府が沖縄県民の意見を聞いていない。
    は本当に正しいのか。川崎さんに必要なことは辺野古移設の問題について自分の目で追及することである。

    吉居俊平さんは世代間のつながりに言及し、
    「あらゆる世代と手を取り合って沖縄から基地をなくしていこう」と幅広い結集を強調したという。
    吉居さんが辺野古埋め立てに反対したのは沖縄からすべての米軍基地を撤去したいからである。 
    辺野古に普天間飛行場を移設するのは宜野湾市民の危険性を除去するためである。基地撤去を望むのは吉居さんの自由だが、ただ基地撤去を根拠にして宜野湾市民の危険性除去のための辺野古移設に反対するのは宜野湾市民への人道的な愛が欠落している。
    基地を全て撤去すれば普天間飛行場も撤去されることになるから宜野湾市民の危険性は除去されることは間違いない。しかし、基地全てが撤去されるのはいつになるかわからない。全基地が撤去されなくても普天間飛行場だけが撤去されれば宜野湾市民の危険性は除去される。基地反対であろうと賛成であろうと宜野湾市民の危険性除去のために普天間飛行場を宜野湾市から辺野古に移設することに賛成するべきである。
    辺野古に移設できないなら普天間飛行場は固定化し宜野湾市民の危険性は続く。宜野湾市民のことを考慮すればたとえ沖縄の米軍基地をすべて撤去させたいと考えていても基地問題と普天間飛行場の辺野古移設は切り離して、人権問題として考え、普天間飛行場の辺野古移設を容認するのが沖縄に住む人間の人情ではないだろうか。
    吉居さんはあまりにも基地撤去にのめりこんでいるとしか思えない。吉居さんには宜野湾市民を思いやるヒューマニズムが欠落しているように思える。
    米軍基地撤去は米軍基地による沖縄県民の被害をなくし、安全性を確保するのが目的であったはずだ。あまりにも基地撤去にのめりこんでしまい宜野湾市民の危険性除去を見向きもしなくなってしまった吉居さんである。残念である。

    嘘を広めて辺野古埋め立て反対票を72%にした県民投票であったが、県民投票でけん引役を果たした若い世代の主張を見ると民主主義、ヒューマニス゜ムが欠落した彼らの思想に気が重くなる。


    「沖縄に内なる民主主義はあるか」より転載
    http://hijai.ti-da.net/

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