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  • 彩島 うた
    彩島 うた
    学生ライター
    ココ浅井
    ココ浅井
    ブラジル在住
    きむむ
    きむむ
    大学院生
    三井 俊介
    三井 俊介
    陸前高田市議会議員

    梅毒患者が過去最多数に! 閉ざされた性教育だけでは防げない

     「梅毒」というと昔の病気のように感じてしまいますが、実は近年、日本で梅毒患者数が急増しているのです。昭和23年からの報告制度では年間1万人以上の年もありましたが、制度変更があった平成11年以降、24年までは600~800人で推移していました。しかし、平成25年に1000人を超えてからは増加する一方で、昨年は昭和48年以来44年ぶりに梅毒の感染者が5000人を超えたことが発表されました。今年は更に増加し、1月から11月25日までの累積患者数は6221人となったことが国立感染症研究所により明らかにされています。梅毒が何故こんなにも急増しているのか、梅毒の恐ろしさとは何かを調べてみました。

    不特定多数との性的関係が、梅毒感染の大きな原因

     そもそも梅毒とは、「梅毒トレポネーマ」という病原体による感染症のことで、性行為によって広がることが多いですが、梅毒に感染したお母さんから生まれた赤ちゃんが感染する「先天性梅毒」というケースもあります。数としては少ないですが、先天性梅毒の赤ちゃんも増えてきているようです。

     何故これほどまでに急増しているのでしょうか。昨年、国立感染症研究所が日本国内で2012~16年にかけて報告されたデータから、感染が広がったルートや、性別・年代ごとの感染者数などを調査した論文を発表しました。それによると、近年アメリカなど海外でも梅毒の感染が広がり問題になっているようですが、アメリカでは主に「男性同士による性交渉」によって感染が広がっているといいます。日本でも2012年には男性同士の性交渉が原因と思われるケースが最も多く報告されていました。しかし、2014年以降、男性と性交した男性の感染者よりも、異性と性交した感染者が年々増加している傾向にあります。2016年には女性と性交した男性の報告が最多となりました。国立感染症研究所によると、こうした状況は海外の先進国においては報告されていないということです。

     先進国の中では稀な事態が何故日本で起きているのか。性感染症専門のある医師は、性風俗産業でのサービスの実態が、患者が増える背景にあると指摘しています。クリニックを訪れる患者の中には、都内の性風俗店で性的サービスを受けた際、女性から「コンドームなしで特別サービスします」と言われ、コンドームを使用せず、さらに口でサービスする、オーラルセックスもしたという男性患者がいたようです。梅毒の菌は組織のほかに体液にも含まれるため、コンドームを使用しない性交だけでなく、オーラルセックスでも感染するリスクがあります。さらに、挿入しなくても、性器の粘膜が接触する、いわゆる「素股」と呼ばれる行為でも、感染する場合があるようです。このような性的サービスで患者が増えてきた可能性があると医師は話し、注意を呼びかけています。

     さらに、性風俗の関係者や利用者ではない一般の人が梅毒に感染しているケースも以前に比べて増加してきているようです。専門家によると、こうした背景には、結婚相手や恋人探しのために作られているマッチングアプリが関係しているということです。専門家が解析した結果、都道府県別のマッチングアプリの利用者数と梅毒の患者数に関連があるということが明らかになっています。こうしたアプリで性的な接触をする機会が増えていることが、一般の人の間でも梅毒患者が増えていることに関係していると専門家は話します。

     国内だけの原因ではなく、梅毒流行国からの観光客の増加などが影響しているという指摘もあります。WHO(世界健康機関)の2012年の統計によると、世界の梅毒感染の報告数は約600万人。昨年の訪日外国人客数は2800万人を突破し、流行国から持ち込まれるリスクが高まっています。風俗業界の関係者によると、日本の風俗店ではトラブル防止の観点などから外国人客を断るケースも多かったそうですが、近年は外国人専用をうたう店も出てきているといいます。

     梅毒感染と風俗は切っても切れない関係ですが、梅毒感染予防について東京五輪を迎えるまでに何かしら対策をしておかないと、今後もさらに感染者が増加し、梅毒が日本中に広まりかねません。個人の注意も必要ですが、訪日外国人と風俗の関係も見直すべき点は改善していってもらいたいものです。

     では、梅毒に感染するとどのような症状が表れるのでしょうか。まず、潜伏期間(平均21日)を経て、性器や肛門、口など感染が起きた部位に、豆粒ほどの硬いしこりができます。その後、潰瘍(かいよう)という、えぐれたようなできものができる症状が出ます。また、ももの付け根部分のリンパ節が腫れたりしますが、痛みはなく、治療をしなくても症状は自然に治まります。

     治ったようにみえても、体内から病原体がいなくなるわけではありません。症状がなくても、感染から数カ月は他人への感染力が強く、気付かずに他人に感染させているケースも少なくないようです。症状がいったん消えた後、再び4~10週間の潜伏期間を経て、手のひらや足の裏などにうっすらと赤い発疹が出たり、発熱や倦怠感などの症状が出たりします。これらの症状も数週間~数カ月で消えます。治ったと安心して治療を受けないでいると、数年から数十年後に、心臓や血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、場合によっては死に至ることもあるので、梅毒の症状が出たり、感染する心当たりがある場合は必ず早期に医師の診断を受けることをお勧めします。

     また、梅毒で苦しむのは本人だけでなく、新たに生まれてくる命にも大きく関わってきます。女性では20~30代での感染が増加しており、感染していることを知らずに治療を受けないまま妊娠してしまうと、胎盤を通じて胎児も感染し、流産、死産、早産などの原因となる他、生まれても乳幼児期、学童期に内臓や目、耳などに異常が出ることがあるといいます。

     適切な抗菌治療を分娩4週間前までに完遂することで先天梅毒は予防できるそうです。母子保健法では妊婦の梅毒検査が義務付けられていますが、検査は基本的に妊娠初期なので、母子感染を防ぐため、パートナーも含め、妊娠中は感染リスクのあるような性行為を避ける必要があると指摘する医師もいます。出産時を含めた複数回の検査やパートナーの検査も併せて行うことをすすめています。自分だけでなく新たな命も守るため、感染リスクが少しでもあると思うなら徹底して防いで、検査も積極的に行ってもらいたいです。

    閉ざされた性教育を変えるべき時

     梅毒感染者が急増している原因は、専門家や医師の実体験や調査による結果、おそらくそうだろうと思われていることなので、はっきりとした原因は突き止められていないとされています。しかし、上記で説明した原因はどれも間違ってはいないと思います。何よりも不特定多数の人と性行為をすることが原因だということははっきりされています。感染を防ぐためにはコンドームを最後までしっかりつけておくこと、粘液接触しないことなど医師や専門家は言いますが、信じられる人以外と性行為をすること自体を見直す必要がある時代が来たということではないでしょうか。

     性についてはデリケートな問題なのでそれぞれの価値観で、自己責任でというように、学校教育でも家庭での教育も深く触れられない雰囲気があります。今年3月、東京都の中学校の授業で行われた性教育が、都教育委員会から不適切という指摘を受けた事件がありました。授業中「性交」や「避妊」に言及しており、中学の学習指導要領の範囲を超えているということが理由でした。エイズが深刻な海外では、小学生から性についての教育をするといいます。日本でも保健体育で赤ちゃんのできる仕組みや男女の体の違いについて教わった記憶がありますが、深く込み入った教育は受けてきませんでした。

     海外では中学生から避妊やコンドームのつけ方など性行為の際に必要な事柄を教育するそうです。また、エイズ感染予防の知識だけでなく、愛情表現としての性行為についても教えるそうで、エイズの深刻さが浸透している分、リアルな教育をし、生徒たちが普段疑問に思っていることについて議論し合いながら学んでいくことをしているようです。今は年齢関係なく、ネットでAVやポルノ動画など、偏った性的な知識を得ることが可能になりました。いつまでも性に対して曖昧にしていては、梅毒の感染者増加を止められません。

     また、梅毒の恐ろしさや、コンドームなどの避妊方法を教えるだけでは足りません。性というものをどう捉えるか、何のために性欲があり、何故性行為は快感を得られるのか、根本的な問題を世界各国で教育していかなければ、日本だけでなく世界で更に感染者が増えていくでしょう。梅毒の原因は不特定多数と性的関係を持つことにあります。性は自分のものだから勝手に扱っていい、誰かに口出しされたくないという人は多くいるでしょう。しかし、自分勝手に自由に様々な人と性的関係を持った結果が梅毒感染では、あまりにも代償の大きい「自由」です。

     ひとりのパートナーと愛し合い、その人の子供を産むために性行為をすることが本来の何の代償もない「自由」ではないでしょうか。そのために性欲があり、愛を深めるために快感があるのだと思います。倫理道徳、正しい価値観というものが、善悪関係なく全てを受け入れることが正しいとされる「多様性」という言葉に飲み込まれ、本来の倫理観が曖昧になってきています。

     それ故に、一番大切な性について教育が行き届かず、自分勝手に性を利用することで、性的関係を持った人に感染させてしまう恐ろしい梅毒に侵されてしまいます。梅毒の感染者増加を食い止めるためにも、学校や家庭での性教育がオープンにされ、男女の愛の営みが汚らわしいものではなく、美しいものだということを次の世代に教えていく必要性を強く感じます。

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