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米中戦争は間接的に始まっている

■平和の書き換えを求める中国

 国際社会の平和とは強国に都合が良いルール。戦争に勝利した国のルールが平和であり、敗北した国は戦勝国のルールに従う。これが国際社会の平和。今の平和を維持する国は原状維持派と呼ばれ、今の平和を否定して書き換えを求める国を現状打破派と区分されている。今の平和は強国アメリカのルール。しかし今の平和を嫌い、自国のルールで書き換えたい国が出現しており、それが中国だ。

■瀬戸際外交を武器に

 中華思想は中国王朝こそが世界の頂点であり、他の国は朝貢するのが当然という世界観。中華思想は中国が世界の頂点であり、他の国は隷属することが当たり前の世界観。今の中国も歴代王朝と同じ様に中華思想を受け継いでいる。

 しかし現実は厳しく、中国の技術では平和を新たに書き換える軍事力は得られない。中国は苦労を重ね核兵器を保有し、原子力潜水艦を保有し、空母を保有するまで拡大化した。中国は苦労を重ねて軍事力を拡大化させると、数を武器に瀬戸際外交を選んだ。

 瀬戸際外交は相手国に戦争を売り付け、相手国が戦争を回避する様に仕向ける。相手国は戦争回避を目的として譲歩する。これが瀬戸際外交である。さらに中華思想を強く意識すると、それだけ中国は攻撃的になる。

 思想は仮説で成り立つから、現実は仮説に合わせない。現実は仮説を無視するから、思想は望み通りにはならない。それでも思想を現実化しようとするから攻撃的になる。中国が強引なのは、劣等感を無視するから。同時に戦争の種として蒔かれています。

■間接的な戦争

 国際社会では直接的な戦争は否定するが、間接的な戦争は黙認する。直接的な戦争は軍隊を用いて戦争開始すること。これは今の平和を否定する行為だから、国際社会では悪の国と認識する。間接的な戦争は仮想敵国と対立する第三国を、物資供給や義勇兵を派遣して支援する行為。

 実例では、戦前のアメリカが日本と交戦する?介石を支援したことが間接的な戦争です。当時のアメリカは?介石に物資を供給し、フライングタイガースなどの義勇兵を派遣した。これらは間接的な戦争である。

 朝鮮戦争の時には、当時の中国は北朝鮮に義勇兵を派遣した。中身は人民解放軍だが、国際社会では義勇兵と公言すれば黙認される。何故なら自国も過去に使ったか、これから使う可能性があるから黙認するのである。

 間接的な戦争は相手国を怒らせ、相手国から戦争を開始させるには有効な策。だから国際社会では、間接的な戦争は黙認されながら使われ続けている。今のシリアでもイスラエルとイランが間接的な戦争をしている。最近であれば、アフリカ東部ジブチ・アメリカ軍基地でアメリカ軍機がレーザー照射を受けている、といった具合だ。

 アメリカは基地に近い中国軍基地からの照射だと発表。中国は否定しているが、航空機のコックピットに目視と手動で継続的にレーザー照射することは困難だ。狙撃用スコープ・三脚・レーザーを組み合わせれば可能で、さらに軍事用のレーザー照準と火器管制を使えば可能である。

 中国のレーザー照射が事実だとしても、これは間接的な戦争で、最近の例としては、イスラエル軍はシリアに展開中のイランから派遣された義勇兵を空爆した。これでも国際社会は黙認。何故なら、大砲やミサイルなどの越境攻撃は火力の投射に該当する。

兵科の機能
歩兵:正面攻撃・占領機能
騎兵:側面攻撃
砲兵:正面防御

 土地を占領できるのは歩兵のみで、ミサイル攻撃では土地を占領できない。イスラエル軍が歩兵をシリアに進攻させれば、国際社会はイスラエルの直接的な戦争を非難する。だが、ミサイル攻撃は歩兵の様に占領できないので、国際社会は黙認するだ。

 中国軍基地からのレーザー照射が事実でも、レーザー照射は火力の投射と同じ。だから間接的な戦争で、アメリカが中国を批判する程度で終わるのだ。中国がアメリカに間接的な戦争をする目的は、アメリカを怒らせてアメリカから開戦させるため。アメリカから開戦すれば、今の平和を否定する悪の国にできるからである。

■国際社会は抜け穴だらけ

 国際社会のルールは白人世界の概念。だが白人世界も愚かではなく、白人世界の戦争経験から、戦争を回避するために国際社会のルールが作られている。これは可能な限り戦争を回避することが目的であって、完全に戦争回避が目的ではない。だから曖昧であり、抜け穴があるのが現実だ。

 中国も国際社会の抜け穴を使い、アメリカに瀬戸際外交で挑んでいる。瀬戸際外交の欠点は相手国が怒って戦争開始すると瀬戸際外交の失敗になることだ。何故なら瀬戸際外交は、自国の軍隊では相手国に戦争で勝てない国が採用するからである。

 第二次世界大戦でもドイツのヒットラーは瀬戸際外交を採用した。ドイツ軍の見た目は精強だが、実際は戦力不足だったのだ。だからヒットラーは瀬戸際外交を用いて、国際社会に譲歩させたのである。だが、瀬戸際外交に怒ったことで連合国側が戦争開始。これでドイツは最終的に敗北している。

 中国も軍事力を拡大させたが、正面からアメリカ軍とは戦闘できない。だから中国は瀬戸際外交と外国のメディアを用いて間接的な戦争をするのだ。間接的な戦争は直接的な戦争の準備段階だから、米中戦争は既に始まっている。

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