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中国の覇権拡大は平和の書き換え

■アメリカに挑む中国

 国際社会の平和は強国に都合が良いルール。今の平和は強国が現状維持するためのルール。だから強国は平和を世界に押し付ける。だが、今の平和が嫌いな国も存在する。その様な国は現状を打破し、自国が新たな平和を作りたいと考える。

 人類の歴史は現状維持派と現状打破派の対立。戦争は今の平和を書き換えたい現状打破派による挑戦から始まる。世界を見れば現状維持派はアメリカで、現状打破派は中国・ロシア・北朝鮮が該当する。

■中国の野望

 中国は建国以来、アメリカに挑戦している。1950年代の中国には技術も低く軍事的には劣っていた。それでも中国はアメリカに挑戦した。中国は世代交代を重ねながら、アメリカに並ぶ日を選んだ。

 中国は自国こそが世界の中心だと確信した。だが、現実は世界の後進国であり、技術援助が必要な国でしかない。だから強国が持つ核技術や最新兵器の技術のレベルは未熟だった。それでも中国は外国から技術を買い集め、理解できる技術から習得を始める。

 中国は技術で劣るから、軍隊同士の戦争では敗北する。そこで中国は間接的な戦争で挑むことにする。それはアメリカ軍が駐留する国の反体制派を支援すること。

 フィリピンにはアメリカ軍が駐留していたが、中国は裏から反体制派を支援して反米活動を行わせた。このタイミングでピナツボ火山が噴火。アメリカ軍は1991年にフィリピンから撤退する。

 すると直後から中国の覇権が南シナ海に拡大した。中国は着実に南シナ海の覇権を拡大していく。アメリカはフィリピンを拠点に南シナ海の覇権を維持していたが、フィリピンから撤退したことで中国に覇権を奪われる結果となった。

■違法コピーで利益を得る

 中国は2000年代から違法コピーでも利益を得る道を選んだ。中国は世界の工場を選び、世界から技術移転を歓迎した。中国は安い労働力を武器にしたが、裏では外国の技術移転が目的だった。

 中国は世界から技術を集め、可能な限り自国生産を行えるようにした。それが違法だったとしても、外国から技術を手に入れることでアメリカに挑んだ。

■数は力

 中国は数を力とし、南シナ海の覇権を拡大した。南シナ海に隣接する国の軍事力は低く、中国の覇権を阻止することはできない。中国は南シナ海の島を占領し、さらに人工島まで作り南シナ海の覇権を拡大した。

 中国は質で劣ることを理解しており、数で隣接国を圧倒した。数を使えば威嚇になり、威嚇は言葉による指導力になる。覇権とは言葉による指導力だから、中国は数の軍事力で覇権を拡大した。

■アメリカに挑戦する時が来た

 中国は2015年あたりからアメリカへの風当たりを強める。それは中国がアメリカに挑戦できる軍事力を持ったことを確信したからだろう。そうでなければ中国はアメリカに挑戦しない。

 中国はアメリカに挑戦するかのように、南シナ海の人工島建設を強引に推し進めた。アメリカが人工島建設を批判しても、中国は無視している。しかもアメリカ海軍が艦艇を南シナ海に航行させても引くことはなかった。

 中国はアメリカが容易には中国と戦争しないと見破った。だから中国はアメリカに挑戦するようになる。これ以後から中国は、アメリカ軍にレーザー照射を用いて嫌がらせを行っている。

■南シナ海回帰のアメリカ

 アメリカ軍は中国の覇権拡大を警戒し、南シナ海に戻ることを決意。だが一度フィリピンから撤退したことで、容易には覇権を取り戻せない。アメリカ軍は段階的に南シナ海に戻るようだ。

 これは将来の戦争を示唆しており、日本も戦争に巻き込まれることを意味している。なぜなら、南シナ海は日本も使う海上交通路の要衝であり、南シナ海が中国に独占されると日本経済に打撃を与える。だから日本は無関係ではいられない。

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